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財政破綻からの再生に取り組む夕張市で、炭鉱時代の遺産に問題が起きています。石炭輸送を担った鉄道の保存車両が横転した状態で見つかりました。
加藤諒也記者)
「列車が大きく倒れています。車輪がレールから外れてしまっています」
夕張市の公園で保存されている列車。炭都・夕張の歴史を伝える貴重な客車が2月末、横転した状態で見つかりました。
夕張市建設課 佐藤竜雅主幹)
「雪解けに合わせて、雪がどちらかに寄って倒れたのではないか」
市内で採掘された石炭や炭鉱で働く人たちを運んだ、三菱石炭鉱業大夕張鉄道線。炭鉱の閉山を受けて廃止された1987年まで、市民の生活になくてはならない存在でした。
市に寄贈されたラッセル車や客車などは、2007年に経済産業省から「近代化産業遺産」に認定されています。冬の時期は雪から守るためブルーシートがかけられていましたが、横転を防ぐことはできませんでした。
夕張市建設課 佐藤竜雅主幹)
「倒れている列車はこのままというわけにいきませんので、まずは復旧できるのかどうか。現状ではまだ未定です」
そして、炭鉱時代をしのばせるこちらの施設も。
加藤諒也記者)
「宮前町浴場の入り口には、立ち入り禁止と臨時休業と書かれています」
かつての炭鉱住宅街、夕張市清水沢にある宮前町浴場。1971年に共同浴場として作られ、半世紀以上にわたり地元住民の憩いの場として親しまれてきましたが、市は、風呂がない住宅が減ったなどとして、8月末での閉鎖の方針を示していました。
住民)
「なくなったらさみしいし、困るからなんとか続けてほしい」
市民団体から署名が出されるなど存続を求める声が上がる中、思わぬ事態が。
加藤諒也記者)
「ここから煙突が見えます。2カ月ほど前に取材したが、その時より傾いているように見える」
傾いてしまった煙突。市は倒壊する恐れがあるとして、先月14日から浴場を臨時休業としています。
夕張市市民課 外崎伸一課長)
「(煙突の)溶接してるところで腐食が進んでいるということで、穴も開いている。業者に状況を見てもらったところ、なかなか修繕することは難しいんじゃないかということで」
市は、8月末での閉鎖を正式に決定。煙突を修繕せず営業を再開しない可能性もあるとしていて、炭鉱の遺産がこのまま消えてしまうかもしれません。
ニュース動画
https://youtu.be/31NcNhkOdhE
引用元: ・【夕張市】消えゆく炭鉱の記憶 保存列車横転、浴場煙突倒壊の危機 財政難の中対応苦慮 [七波羅探題★]
いつまでもなんてわけには行かない
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