【医療】和歌山・岸本知事死去　敗血症性ショックとは?　国内死者は年10万人

　和歌山県の岸本周平知事が15日、和歌山市内の病院で、敗血症性ショックのため亡くなった。68歳だった。13日には開幕したばかりの大阪・関西万博を訪れ、セレモニーにも参加していた。「敗血症」や「敗血症性ショック」による国内の死者は年間10万人以上と推定される。一体、どんな病気なのか。

　国立国際医療センターなどによると、「敗血症」は感染症が原因で、心臓や肺、腎臓などの命にかかわる臓器に障害が起こり、その機能が低下した状態をいう。一方、「敗血症性ショック」は、敗血症が進行して血圧が低下したショック状態で、敗血症の「最重症の病態」とされる。高齢者や乳児、免疫機能が低下している人、基礎疾患がある人はリスクが高まる。

　日本集中治療医学会と日本救急医学会の合同委員会が作成した「日本版敗血症診療ガイドライン2024」で紹介された英国の研究によると、ショックを伴わない敗血症患者の死亡率は10・1％。これでも高い割合だが、敗血症性ショック患者にいたっては死亡率が28・5％と、実に3～4人に1人が死に至ると報告されている。

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https://mainichi.jp/articles/20250415/k00/00m/040/210000c
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