一般席で販売スタート
二階堂は昭和49(1974)年に初めて販売された麦100%の焼酎。全国に麦焼酎ブームを起こしたことでも知られ、いろいろな飲み方で楽しめるのも大きな魅力だ。
ドジャースタジアムでは昨年3月から、スイートルーム限定で二階堂のボトルを販売してきた。関係者やメディアにも試飲会やイベントを開催してPRに尽力。長年、日本でクオリティーを高く保ち続けてきた自負もある。そうした努力が実り、今年2月には大谷や山本由伸、佐々木朗希を擁するドジャースとパートナーシップ契約を結び、晴れて公式焼酎となった。
一般席での販売もスタート。メニューは「NIKAIDO SHOCHU SPRITZ(二階堂焼酎スピリッツ)」。これが、いわゆる「ニカソー」のこと。「味の濃い食べ物が多いので、すっきりした味わいの焼酎は非常に合うと思う」と話すのは、広報担当を務める広告代理店「アイ・エージェンシー」の二階堂亨介社長だ。
日本が誇るスピリッツ
亨介社長は、米国進出の理由をこう説明する。
「新型コロナウイルス禍でジャパニーズウイスキーが注目を浴びたことで、ジャパニーズ・スピリッツ(蒸留酒)が世界から非常に高く評価された」。そんな頃、調査などで耳に入ってきたのは「次は、焼酎が来る(注目される)」。今後は国内市場の縮小は避けられないとして、二階堂酒造も海外進出を模索。そして、たどりついたのが米国だった。
「ただ、米国で蒸留酒といえば、ジンやウオツカ。焼酎はほとんど知られていない」。米カリフォルニア州と隣接のネバダ州に焼酎を輸出していることもあり、目をつけたのが、米国の文化でもある球場でのスポーツ観戦だった。
バブル期は吉四六ブーム
(略)
亨介社長は「現実はそこまで甘くないと思っている」と冷静に話しながらも、思いは熱い。「世界のスピリッツにはウイスキー、ジン、テキーラなどがある。焼酎をそのジャンルの一つとして確立させたい。10年、20年、30年ぐらいかかると思うが、ドジャースタジアムはその出発点」。米国のトランプ政権による外国製品への関税攻勢は気になるところだが、そうした逆風も吹き飛ばせるか。(嶋田知加子)
産経新聞 2025/4/12 14:00
https://www.sankei.com/article/20250412-C42KDMGGWNIOHNJA7ISCDYHHXU/
引用元: ・大リーグ・ドジャースの公式焼酎に「二階堂」 ソーダ割り「ニカソー」世界的ブームの兆し [蚤の市★]
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