その結果、収監者と最近刑事事件の履歴がある人々は、5つの精神疾患の罹患率が有意に高いことがわかりました。
この結果は、米国デューク大学医学部のジェフリー・スワンソン氏らが2025年4月9日に発表した研究で発表されています。
著者らは、全米各地の家庭、刑務所、病院、ホームレスシェルターからサンプルを抽出し、現在収監中の成人(N=321)、収監されていないが過去1年間に刑事司法制度に関与した成人(N=269)、過去1年間に刑事訴訟歴のない成人(N=5,004)を対象に調査を行った。これらの半構造化臨床面接は、2020年10月から2022年10月の間に、精神保健、ソーシャルワーク、または関連分野で修士号以上の学位を持つ臨床医によって実施された。
分析の結果、過去1年間に何らかの犯罪に関与した調査対象者の約40%が、統合失調症スペクトラム障害、双極性障害1型、強迫性障害、大うつ病、全般性不安障害、および/または心的外傷後ストレス障害(PTSD)の少なくとも1つの診断基準を満たしていることが明らかになりました。
これらの障害の有病率は、現在収監されている者で最も高く(42%、95%信頼区間:33~51%)、過去1年間に犯罪歴のある地域住民では低く(37%、95%信頼区間:25~51%)、最近犯罪歴のない者では最も低かったです(24%、95%信頼区間:22~27%)。
デューク大学ロースクールのウィルソン科学正義センターにも所属する筆頭著者のジェフリー・スワンソン氏は、次のように付け加えた。
「統合失調症スペクトラム障害は、過去1年間に逮捕や収監を経験していない人に比べて、刑務所内で少なくとも3倍多く見られることが分かりました。刑務所は、このような深刻な病気から回復する場所ではありません。この研究の新たな点は、米国における精神衛生危機への対応に役立つ、より具体的な診断情報が得られることです。」
引用元: ・【米デューク大学医学部研究】犯罪歴のある人は精神疾患にかかりやすい・・・精神障害の有病率、刑務所内収監者(42%、95%:33~51%)、犯罪歴のない者(24%、95%:22~27%)
はいはい
まともなら犯罪なんて起こさない
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