血縁集団の絆で「移民の連鎖」 「移民」と日本人 クルド人が川口を目指す本当の理由③埼玉県川口市に集住するトルコの少数民族クルド人の難民認定申請には、特定の周期があるという。毎年秋に来日と申請が急増し、そのうちの一定数は翌年夏までに申請を取り下げてトルコへ帰国する。背景には祖国での生業である牧畜などの農閑期、農繁期のサイクルがあるとみられる。
トルコ南部、アドゥヤマン県西部の草原地帯で、少年がヒツジの群れを追っていた。
この地にかつて、ヒツジやヤギの放牧を生業とする約300戸2千人の一族がいた。当初は遊牧民だったが、その後数十キロ離れた2つの村へ移り住み、定住したという。日本での難民申請者が特に多い4~5村のうちの2村だ。これらの村があるトルコ南部3県の出身者が、難民申請者の8割を占める背景には、この一族の存在がある。
2村のうち1つの村を訪ねた際、出会った老人は「われわれはその一族の出身だ。2つの村の村民は元をたどれば、4つの家族にたどりつく」と話した。
一人が来日すると同じ村の家族や知人が先に来た人を頼って次々と来日する「移民の連鎖」が起きる要因として、こうした共通の祖先でつながる血縁集団の絆があるようだ。
入管関係者によると、クルド人の難民申請者は毎年、冬を迎え農業や牧畜が農閑期となる10~11月ごろに急増。翌年、放牧の季節が始まる5~6月ごろ帰国者が増えるという。昨年1年間のトルコ国籍の申請者約2400人のうち、3割に当たる700人近くは今年6月ごろまでにすでに帰国した。
入管関係者は「彼らは夏前になると『問題が解決した』と言って難民申請を取り下げ帰国していく。秋になると同じ人物が来日し、『また問題が起きた』といって難民申請する。かつての東北地方からの出稼ぎのように、農閑期に合わせた就労目的と考えられる」。
関係者によると、川口周辺では1990年代初めに来日した2村の一族を筆頭に、いくつかの一族が在留している。先に来日して解体業を始めた一族が、あとから来日したクルド人やトルコ人らを雇用するヒエラルキー(階層構造)も生まれているという。
詳細はソース Yahoo!ニュース 産経 2024/11/27
https://news.yahoo.co.jp/articles/d4a474fd30e9af2534b90c85b417988aa264fcdd
引用元: ・川口のクルド人、トルコの農閑期に来日して難民申請、農繁期に難民申請を取り下げ帰国していた [お断り★]
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