https://www.sankei.com/article/20260125-67OWCUM5FZNJDMIASADOJCVNVY/
カンボジアではたばこパッケージの55%に写真健康警告を施すことが義務付けられ、広告や販売促進が禁止されている。ただ、写真健康警告がないたばこが置かれ、広告が掲示されている店もあるという=2025年10月31日、シエムレアプ(モム・コン医師提供)
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日本タバコフリー学会の学術大会で講演するカンボジア健康推進協会会長のモム・コン医師=2025年11月23日、兵庫県西宮市
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カンボジアにおけるたばこ規制枠組み条約(FCTC)の履行状況をまとめたスライドを示すモム・コン医師(左)=2025年11月23日、兵庫県西宮市
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製品名以外のロゴ、色、ブランドイメージなどの表示をなくす「プレーンパッケージ」が2012年から導入されているオーストラリアのたばこパッケージ(日本タバコフリー学会提供)
持続可能な開発目標(SDGs)の一つ「すべての人に健康と福祉を」の実施手段に位置付けられている「たばこ規制枠組み条約(FCTC)」。たばこの消費量や喫煙率を減らすための対策が盛り込まれ、世界人口の90%以上をカバーしているが、実施状況は国ごとに異なる。カンボジアでは約10年前からたばこパッケージの55%に写真健康警告を施し、広告や販売促進を禁止。一方、日本では写真健康警告が表示されておらず、禁煙に取り組む医師らでつくるNPO法人「日本タバコフリー学会」は導入を強く訴えている。
パッケージの90%を覆う写真警告も検討
同学会は昨年11月、兵庫県内で学術大会を開催。カンボジア健康推進協会会長を務めるモム・コン医師が、自国の取り組み状況を報告した。
FCTCは2005年に発効し、昨年までに日本を含む183の国・地域が批准。たばこの消費量や喫煙率を減らすための対策として、パッケージの主要な表示面の50%以上を健康警告表示に充てることや、たばこの広告、販売促進、スポンサーシップを禁止・制限することなどを定めている。
「カンボジアではたばこで毎年1万5千人が死亡している。2030年までにこれを1万人に減らそうと、FCTCの条項を履行してきた」。モム氏は現状についてそう語った。
モム氏によると、カンボジアでは約10年前からたばこパッケージの55%を写真健康警告表示とすることが定められ、その表示内容は2年ごとに更新。現在、これをパッケージの90%に拡大する提案がされている。また、法律により、すべての形の広告や販売促進、スポンサーシップが禁止されている。
ただ、写真健康警告表示がない密輸たばこが売られていたり、販売店にポスター広告が掲示されたりする違反があり「今後の課題だ」という。
引用元: ・「カンボジアを見習うべきだ」禁煙NPOが導入求める「写真健康警告」のタバコパッケージ [582792952]
カンジダ保有率はババァなるほど高いらしいから気を付けろ
モム氏によると、販売店で広告を掲示するなど法律に違反したとしてJTの海外たばこ事業を統括する「JTインターナショナル」など複数のたばこ企業が罰金を命じられたが、JTインターナショナルは控訴。JT広報は取材に対し「現在審理中のためコメントを差し控える」とした。
140カ国で肺や口の病気などの写真
喫煙は肺がんやCOPD(慢性閉塞性肺疾患)だけでなく、虚血性心疾患や脳卒中、アルツハイマー型認知症などさまざまな病気による死亡との関連が指摘されている。こうした危険を喫煙者に伝えるパッケージへの健康警告表示について、FCTCのガイドラインでは、可能な限り大きくする▽写真を含める▽パッケージの前面と背面の両方の上部に表示する-などを推奨している。
カナダがん協会が昨年10月に発表した「タバコパッケージの健康警告 国際状況報告書」によると、写真による健康警告の表示を義務付けている国・地域は増え続け、140カ国・地域に。報告書は「写真は、文字だけよりもはるかに大きな影響力を持ってメッセージを伝えられる」としている。
製品名以外のロゴ、色、ブランドイメージなどの表示をなくした「プレーンパッケージ」も広がりつつあり、すでに27の国・地域が導入。カナダとオーストラリアが1本1本のたばこに警告を直接印刷することを義務付けるなど、たばこの健康被害を確実に伝える取り組みが広がっている。
一方、日本のたばこにはパッケージ下部の50%に警告文が記されているが、写真はなく、鮮やかな色やロゴなどでブランドイメージが表現されている。広告についても業界団体の自主規制があるだけで、包括的な禁止はなされていない。
日本タバコフリー学会の薗潤代表理事は「日本ではFCTCの履行が遅れており、早急な取り組みが求められる」としている。(加納裕子)

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