https://www.dailyshincho.jp/article/2026/01191530/
それまで縁のなかった土地に転校・転勤・移住をすると必ずついてまわるのが、「方言・言葉の壁」である。東北の人が関東に引っ越し、地元の言葉を喋ると「田舎っぺ」扱いされることは漫画にもなっている。
日本の食文化に多大なる影響を与えたグルメ漫画の金字塔・『美味しんぼ』には、岩手県出身の大学受験浪人中のアルバイト・天野利夫が東京で東北訛りを揶揄されるというストーリーがある。彼は喋るのが恐怖となり、コミュ障扱いされバイトをクビになる。その後、東北弁の発音を活かし「いしやーきーもー」と叫ぶ石焼き芋販売の仕事を主人公・山岡士郎から紹介される。その素朴な方言が人々の心を鷲づかみにして、焼き芋が売れまくり、方言へのプライドを取り戻す、という話である。【取材・文=中川淳一郎】
なぜか関西弁だけは特別
しかし、現実はこんな美しくはない。東京出身で東京本社から関西支社に転勤となった会社員のA氏(50代男性)はこう語る。
「赴任時に、部署の皆さんの前で東京の言葉で挨拶したのですが、その時の同僚の感想は『冷たい』『気取ってる』などといったものでした。そんなこともあって『なんやねん』などと飲み会で私も言い、関西の同僚に溶け込もうとすると今度は『そのイントネーション、エセやんか』と言われたりもしました」
さらに、異動で5年後に東京本社に戻ると、標準語を喋っているつもりなのに、関西の発音がうつっており、今度は今度で関東の人から「イントネーションが関西弁の『変な標準語』」と言われた。A氏は「どうせーっちゅうねん!」と若干キレ気味だった。
関西人の場合、親切心はあるため、「あらへん」の発音を関東人が「あ→らへん」と言うと「あ↑らへん、やで」と指摘したりする。しかしながら言われた方は心の中では「関西語学校に通ってるわけじゃない!」と叫んでしまう。
一方、筆者の会社同期に関西の大学を卒業したインド人男性がいたが、彼は「関西弁を喋るインド人」として出身地問わず全同期から人気があった。関西出身の芸人が関西弁を東京のテレビ番組で喋るのも普通の光景である。わずかな例外を除き、関西以外の地域出身者で地元の言葉を喋る人はいない。おそらく、東京の人々に合わせているか、地元の言葉が恥ずかしいと思っているか、地方出身であることを棚に上げ、「東京に住む都会人」というブランドイメージを構築しようとしているのか。このいずれかか、または全てだろう。そんな中、東京でも堂々と栃木弁を喋るお笑いコンビ・U字工事はたいしたもんだ。
引用元: ・標準語でしゃべると「気取ってる」関西弁を真似すると「エセやんか」転校生転勤族を悩ませる言葉の壁 [582792952]
どうせ少し経てばまともにコミュニケーション取る人ならその土地の方言に近づいてくる
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