2026年1月16日
日本で“蒸発”と呼ばれる現象に迫ったドキュメンタリー映画「蒸発」が、3月14日より東京・ユーロスペースほか全国で順次公開。ポスタービジュアルと予告編が解禁された。
統計では毎年およそ8万人が失踪している日本。その多くは帰宅するが、数千人は完全に姿を消してしまうという。失踪する理由は家庭環境や人間関係のトラブル、借金苦、ヤクザからの脅迫などさまざま。彼らは蒸発者と呼ばれ、中にはすべてのしがらみを捨て、どこか別の場所で、新しい生活を始める人もいる。本作では失踪を手助けする夜逃げ屋の仕事、失踪者と残された人々の心の葛藤や和解の道のりを捉え、日本の“蒸発”と呼ばれる現象に迫った。
監督を務めたのはドイツ人映画作家のアンドレアス・ハートマンと、ベルリンと東京を拠点に活動する映像作家の森あらた。本作は世界40以上の国際映画祭で上映され、第39回ミュンヘン国際ドキュメンタリー映画祭では最優秀作品賞を受賞した。ドイツ国内では50館以上のアートハウスで上映され話題を呼んだ。
ハートマンは「日本特有の社会現象を記録するにとどまらず、人間の心理に迫る普遍的な試みでもあります。私たちはあえてセンセーショナルな表現を避け、人々の声に静かに耳を傾ける姿勢で制作に臨みました」とコメント。森は「複雑で周縁的でありながら同時にどこにでも存在する、目に見えないブラックホールのような世界を描いています。そこで私たちが気づいたのは、蒸発者が新たな地で探しているのは、自由や安全だけでなく『自分自身』だということです」と語っている。
予告編はYouTubeで公開中だ。なお本作は出演者たちの身元を保護する目的で、AI技術を用いて一部の顔や音声が加工されている。
映画『蒸発』予告編(日本劇場公開版)
https://www.youtube.com/watch?v=NwVxwAf8u6M
https://ogre.natalie.mu/media/news/eiga/2026/0115/johatsu_202601_09.jpg
https://ogre.natalie.mu/media/news/eiga/2026/0115/johatsu_202601_04.jpg
引用元: ・【映画】毎年約8万人が失踪、日本特有の“蒸発”に迫ったドキュメンタリー映画「蒸発」が3月公開 [muffin★]

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