https://business.nikkei.com/atcl/NBD/19/world/00770/
EVの新車開発期間を短縮せよ 中国メーカーが起こした文化革命
2026.1.13
世界の自動車会社が新車開発期間の短縮に取り組む
きっかけは中国EV会社との競争だ
安全性に対する姿勢がネックの一つとなる
世界の自動車会社が新車開発期間を短くする努力を進めている。きっかけは中国EV会社との競争だ。新型車を差別化する中心がソフトウエアに移った。部品や製造工程は共通化して手間を省く。安全性の重視が期間短縮を妨げる要素の一つになっている。中国企業は耐久性テストをあまり重視しない。
引用元: ・ルノー・フォード・日産・VW「中国を見習おう!安全性・耐久性を削って開発期間の短縮を!」 [618719777]
中国の自動車会社との競争をきっかけに、安全性を損うことなく新車を極力速く開発する競争が自動車業界全体で激しくなっている。
米フォード・モーターは、中国勢の新車開発の速さと低コストに対抗するため、欧州で販売する小型電気自動車(EV)の共同生産パートナーに仏ルノーを選んだ。ルノーには従来の半分、2年弱で新型車を開発した実績があるからだ。
独フォルクスワーゲンも、中国で生産する新型EVの開発期間を、従来の4年強から30%削減した。日産自動車は、新型EV「N7」を中国の東風汽車集団と約2年で共同開発し、2025年に中国で2万ドル(約310万円)以下で発売。26年には他市場にも輸出する。
世界の自動車会社の経営幹部らは、技術の急速な進歩と消費者の好みの変化、地政学的紛争による供給網の混乱を克服して生き残るにはスピードが欠かせないと語る。しかし、開発ペースを上げながら根本的な安全性を優先することの困難さを警告する声もある。
部品は共通、ソフトで新機能
日産のジェレミー・パパン最高財務責任者(CFO)は、開発期間の短縮は、特に規模を欠く企業にとって「絶対的に重要」だと語る。「それはコスト競争力が極めて高い車を造る方法でもある。エンジニアリングに費やす時間を減らし、コスト削減になるからだ」
とはいえ、デジタルの段階から物理的に車を準備する段階までには、エンジニアにとって約12カ月の「圧縮不可能な期間」が必要なこともパパンCFOは認める。
仏コンサルティング大手キャップジェミニのローレンス・ノエル氏は「開発に5年かけたら、市場に出す時にはもう新型ではない。だから急ぐ必要がある」と話す。
中国の平均開発期間である18~20カ月に近づけるため、既存の自動車会社はデジタルツールで仮想的に設計や試験を行うようになった。しかし、より大きな変化は文化における変化だったと経営幹部らは指摘する。より素早く敏しょうに動くことを中国から学んだのだ。
フォードの欧州責任者、ジム・バウムビック氏は、比亜迪(BYD)など中国の自動車会社は共通の部品を増やすことで開発期間を短縮したと語る。新型車は従来型と似た外見になるかもしれないが、より重要な変化はソフトウエアやデジタル技術の部分にある。
同氏は「本当の変革と開発期間短縮の鍵は、製造技術と部品の無駄のない共通化と、ソフトとデジタルによる変化の増幅、そして製品が目指す価値の明確化にある」と語る。
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