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千葉県内に生息する哺乳類の標本展示の前で「クマはいません」と説明する下稲葉さん(19日、千葉市中央区で)
「千葉にクマはいません。今後入ってくる可能性も低い」。県立中央博物館(千葉市中央区)の研究員・下稲葉さやかさん(45)はこう指摘する。下稲葉さんによると、県内では捕獲情報や、生息を裏付けるまとまった骨の出土など、クマに関する記録がない。明治から昭和の郡町村史や民話などにも生息情報は見当たらないという。
国内の野生のクマは、北海道のみに生息しているヒグマと、本州以南にいるツキノワグマの2種類。ツキノワグマは九州でかつて生息していたが、絶滅したと考えられている。四国では個体数が少なく、絶滅が危惧されている。
本州では本県のほか、隣の茨城県、大阪府はクマがいないとされていた。だが、茨城では2006年、車にはねられたとみられる死骸が見つかり、その後も目撃情報などがある。大阪では14年に初めて捕獲された。「クマなし県」は本州で千葉のみとなった。
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県内では縄文時代にまで遡ってもクマの痕跡が確認されていない。
貝塚など、県内の縄文時代の遺跡からは、シカやイノシシなどの骨が出土している。全身の骨がまとまって出てきており、当時から遺跡の近くに生息していたと推測される。だが、クマについては、装飾品とみられる骨の一部は出ているものの、まとまった骨は出ていないという。
理由として、気温上昇で海水面が高くなる「縄文海進」の影響で、房総半島は当時、本州から孤立した「島」だったためとの説もある。だが、下稲葉さんは「よくわからないというのが正直なところ」と話す。
今後、クマがいるとされる東京都や埼玉県の西部、茨城県北部などから県内にたどり着く可能性も低い。県境は生息に適さない平野部であるうえ、市街地が広がっている。こうした「ハードル」を通過して県内に入るのは困難とみられる。
仮にクマが県内にたどり着いても、生息適地とされる森林面積が狭く、個体数を維持できるかは疑問という。県内の森林を構成している樹種には餌になるものがあるが、定着するには面積が十分ではないという。
下稲葉さんは「クマの能力を考えると偶発的に県内に来る可能性はゼロではないかもしれないが、仮に来ても定着しない」と指摘している。
引用元: ・本州唯一の「クマなし県」、縄文時代まで遡っても痕跡確認されず…「仮に来ても定着しない」 [582792952]
キョンくんの天国
平地では木の実とか多く無いからかな
ヘタしたら住宅街に定着するかも知れんぞ
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