2025年12月8日夜、青森県東方沖一帯を震源とするマグニチュード(M)7.5の地震が発生した。
高い確率で大地震が発生すると想定されていたエリアだった。国の機関が警戒するエリアはほかにもある。今知るべきことは何か。
■南海トラフ、首都直下は「必ず起こると思って」
青森県八戸市で最大震度6強を観測した12月8日の地震。46人がけがをし(同月16日時点、消防庁調べ)、建物被害も相次いだ。
気象庁は、北海道の根室沖から東北地方の三陸沖にかけて巨大地震が発生する可能性が高まったとして9日、「後発地震注意情報」を発表し、警戒を呼びかけていた。
だが、そもそも根室沖は、今後30年以内の巨大地震の発生確率が80%程度(2025年1月1日時点)で、切迫度は全国トップクラスだった。
国の地震調査研究推進本部(地震本部)によると、日本には巨大地震が警戒されているエリアがほかにいくつもある。
「南海トラフ巨大地震」が警戒される関東地方から九州地方にかけてと「首都直下地震」が警戒される首都圏も、切迫度が高いエリアだ。
産業技術総合研究所(産総研)の活断層・火山研究部門で副研究部門長を務める宮下由香里さんは、こう語る。
「南海トラフ巨大地震や首都直下地震の発生確率は非常に高い。近い将来、必ず起こると思って、備えを進めてほしい」
M8~9クラスの「南海トラフ地震」が発生する確率は今後30年以内に「60~90%程度以上」、M7程度の「首都直下地震」は「約70%」と評価されている。
身近な事例を同じ基準でリスク評価した場合、交通事故で負傷する確率は24%、空き巣ねらいは3.4%、火災で罹災は1.9%にすぎない。二つの地震が起こる可能性を示す数値がいかに高いかがわかるだろう。
■「海溝型」と「活断層型」
日本で起こる地震には二つのタイプがある。
ひとつは「海溝型地震」。
地球の表面を覆う巨大な岩板「プレート」の動きが関係するもので、プレートが沈み込む水深6000メートル以上の「海溝」付近で発生することが多いため、こう呼ばれている。
先日の青森県東方沖を震源とする地震や、東北地方太平洋沖地震(東日本大震災/11年)、そして過去に複数回起こり、近い将来も起こることが懸念されている南海トラフ巨大地震も、海溝型地震だ。
もうひとつは、「活断層地震」。
地下の岩盤や地層に力が加わり、割れてズレた傷跡である「断層」が周期的に動くことで発生する。熊本地震(16年)、能登半島地震(24年)などがこれにあたる。
首都直下地震は、海溝型地震と活断層地震の両方で起こる可能性があるという。
東京の地下は複雑な構造で、さまざまなプレートが沈み込む。国は五つの海溝型地震と、「立川断層帯地震」など、五つの活断層地震による被害を想定している。
https://news.yahoo.co.jp/articles/c3dfd2f1e523fe5f542a3122a64ea625856bda6b
引用元: ・「南海トラフ」以外にも 東京は「地盤が脆弱」「かなり揺れる」首都圏を襲う2種類の地震 [567637504]
■東京の地盤は「あまりに脆弱」
東京の地質は、地震に対して「あまりに脆弱」だと、宮下さんは指摘する。
東京周辺の地盤は、太古の多摩川や利根川などによって運ばれてきた土砂で形成されたうえ、谷や入り江を埋め立てた軟弱地盤も広く分布しているからだ。
「地下深くで大きな地震が発生すれば、東京周辺はどこに住んでいてもかなり揺れるでしょう。特に軟弱地盤の上はそうです。そのことを十分認識してほしい」
日本人に負けるな
地盤までは流石に気が付かなかった。
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