■「約半数が諸事情により移設が叶わず、解体・廃棄されてしまう見込み」
米澤氏が万博で設計を手がけた「トイレ5」は、ダイヤモンドオンラインが24年2月に公開した記事を発端として、SNSなどで「2億円トイレ」として批判を集めた。
その一方で、一連の騒動により知名度が上昇し、万博の開場後は「トイレ5」を見学に訪れる人も多かった。
建築系メディア「TECTURE MAG」では、トイレ5について、閉会後はユニット単位に解体し、公園や広場などに移設し、その場に必要な数や形に組み換えることができる仕組みだと紹介していた。
しかし、米澤氏は12月5日、自身のXで「大阪・関西万博トイレ5(通称:万博2億円トイレ)について、約半数が諸事情により移設が叶わず、解体・廃棄されてしまう見込み」だと明かした。
その上で、万博会場のシンボルであり、大阪市が北東部約200mを残し公園として整備する方針を示している「大屋根リング」の近くに、半数を残置するのはどうかと提案。
「公園には当然トイレが必要になります。そして、大屋根リングに隣接し、単体の施設として存続できるトイレ建築は、2億円トイレだけです」と訴えていた。
「手続き上難しいという理由だけで解体・廃棄されていく」
大阪府河内長野市長の西野修平氏は米澤氏の投稿を引用し、「2億円トイレ、もし、万博会場に残せないなら、うちで引き取らせていただけませんか?」とコメント。
開発中の公園のトイレとしてリユースしたい意向を示した。
米澤氏は25日、西野氏の投稿を引用した上で、トイレ5をめぐる問題点を指摘。
「2億円トイレについて、このように『欲しい』と手を挙げてくださる方が実際にいらっしゃるにもかかわらず、手続き上難しいという理由だけで解体・廃棄されていく–それで本当に良いのでしょうか。これは、大阪・関西万博のテーマである『いのち輝く未来社会のデザイン』と、どこかで矛盾してはいないでしょうか」
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https://news.yahoo.co.jp/articles/c2b1127a2430ed8e5f0b713c2185cb0e4da9a658
引用元: ・【X】万博「2億円トイレ」、移設に手挙げる自治体現れるも…建築士困惑「手続き上の制約」で「極めて難しい」
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