水位の低下により、さまざまな影響が出始めています。
水位の低下が続いているびわ湖。12月16日午前、水位計は-71cmを示していました。この影響で、普段は見られない珍しい光景も。
長浜市の「奥の洲」と呼ばれる小島は、岸からは約200m離れていますが、水位が下がったことで道ができています。さらに…
【写真を見る】水位低下に見舞われる琵琶湖の姿…「無いはずの道」が露出

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(坂本城を考える会 山本正史事務局長)「この石が見えるか見えないかくらいまで(普段は水が)ある」
姿を現したのは、戦国武将・明智光秀が築城した「坂本城」の石垣です。普段は水面の下に沈んでいて、地上に一切遺構が残っていないことから「幻の城」と呼ばれています。
城があったことを知らしめるこの石垣が初めてその姿を現わしたのは、1994年の「びわ湖大渇水」のときでした。
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(山本正史事務局長)「(石垣が見られることは)明智光秀からこの地域へのプレゼントだと思っている。滋賀県民としては水がこんなに減ったら、漁業者が困る。うれしいけど、半分以上悲しい」
一方、水位低下によって大きな打撃を受けているのは、びわ湖の名産「セタシジミ」漁を行う漁師たちです。船のプロペラが湖の底にぶつかって破損してしまったと言います。
(滋賀びわ湖漁業協同組合 礒田清一瀬田支所長)「プロペラが曲がってグチャグチャになるんですわ。そうなると船は走らへんようになるし」
プロペラの修理には、長ければ1か月以上かかるため、その期間は漁に出ることができません。
また、水位の低下によって、びわ湖から瀬田川へ流れ出る水の量が減ると、びわ湖内の水の循環が悪くなり、水中の酸素が減ってしまうため「セタシジミ」やアユなどの漁獲量が減ってしまうのではないかと心配しています。
(礒田清一瀬田支所長)「私らの代でこのまま(漁を)やっていて、次世代が漁をしていけるのかが一番問題。県などでびわ湖の水を改善する方策を取っていただきたい」
当面の間、びわ湖の水位が回復するようなまとまった雨が降る可能性は低いということで、影響はしばらく続きそうです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/24bdc77dafebed187cd8c947d176bac48ef2617d
引用元: ・びわ湖の水位「-71cm」で“道”や“石垣”現れる 漁師たちは大打撃 [567637504]
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