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2025.12.01
著者:平辻哲也
フリーアナウンサーの古舘伊知郎が12月7日、東京・EX THEATER ROPPONGIを皮切りに、2025年という時代をテーマにしたトークライブ『トーキングブルース「2025」』(26年3月まで)を全国ツアーとしては4年ぶりに開催する。同イベントは1988年から始まったライフワークで、台本なし、約2時間しゃべりっぱなしのトークライブだ。古舘が今、語りたいこととは?
引用元: ・古舘伊知郎『報ステ』で言葉が出なかった瞬間 「ノットアベ」とかいう爺さん回では? [789920621]
4年ぶり『トーキングブルース』開催へ
フリーアナウンサーの古舘伊知郎が12月7日、東京・EX THEATER ROPPONGIを皮切りに、2025年という時代をテーマにしたトークライブ『トーキングブルース「2025」』(26年3月まで)を全国ツアーとしては4年ぶりに開催する。同イベントは1988年から始まったライフワークで、台本なし、約2時間しゃべりっぱなしのトークライブだ。古舘が今、語りたいこととは?(取材・文=平辻哲也)
トーキングブルースの始まりは約37年前。現在の事務所会長から提案された。その時に感じた思いを今もはっきりと覚えている。
「当時は『楽しくなければフジテレビじゃない』という時代です。僕は逆に、『いい時だけのフジテレビ』だと思ったんです。これはフジテレビだけでなく、NHKも含めて、テレビっていうのは何も変わってない。いい時だけを映すテレビ局だと思うんですよ。だから局に所属している時は仕方ないけど、フリーになったからには軸がないといけない。それが“トーキングブルース”になると思ったんです」
1988年にスタートし、2004年の『報道ステーション』MC就任まで16回にわたり開催。その後10年の沈黙を破り、14年に一夜限りの復活を遂げ、20年、無観客での再始動を経て、21年には全国ツアーへと発展させた。その中で一貫しているテーマがあるという。
「昔『水曜スペシャル』(テレビ朝日系)でフィリピン奥地の首狩り族を取材したことがあるんです。赤痢に侵されながら、フィリピンの奥地で実況しました(笑)。その時、通訳を通して、『あなた方は幸せですか?』と聞いたんです。そしたら、『その質問には答えられない』と言われた。なぜかというと、『私たちには“幸福”の反対の“不幸”という言葉がない』からだと。その時、『言葉があるから苦しみも生まれるんだ』と思った。だから“言葉を持った人間の哀しみ”というのは、ずっと続くテーマなんです」
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