■自民ベテラン「あの発言がすべてを台無しに」
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■トランプ大統領の態度の変貌「打ち解けたはずが」
独裁者の習近平氏は手段を選ばない。トランプ大統領に泣きつき、レアアースなど経済カードを使って高市総理を脅すようにたきつけた。
さすがのトランプ大統領も、アメリカの大統領が「伝書鳩」になるわけにもいかないと思ったのか、高市総理との電話では「日中のお互いのクールダウンを求めた」というところでとどめたようだ。
習近平氏の「伝言役」にまでは成り下がらなかった。ただ、外務省幹部によると、「東京での初会談のときのような打ち解けた言いぶりではなく、トランプ大統領は総理に諭すような言いぶりに変わっていた」と打ち明ける。
■トランプ氏は米中を「G2」関係とSNSに投稿
さらに秋には中間選挙を控えている。最近はトランプ関税の余波などから米国民も物価高に苦しむようになり、大統領の支持率は下降トレンドだ。中間選挙に負ければ、残りの大統領任期でも急速に影響力を失って「レームダック」になることを恐れている。
トランプ氏は米中を「G2」関係ともSNSに投稿していて、「来年は世界トップ2で大きなディールをするのだから、『弟分の日本は黙ってついてこい。邪魔するな』ということなのだろう」と日本の外交関係者は冷静にみている。
頼りになるはずの世界最強の同盟国が頼りない。だったら国内に目を向けてみるとどうだろうか。伝統的に日中関係は「党外交」が大きな役割を果たしてきた。
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■2大パイプを失った高市総理 (略)
■割り切ってうまく付き合った元総理のリアリズム (略)
■日中首脳会談で高市総理と周辺がとった軽率な行動
それに比べて高市総理はどうだろうか。「台湾有事は存立危機事態になりうる」という国会答弁だけが原因ではない、と自民党の外務省関係者は語る。
発端は韓国での日中首脳会談にさかのぼるという。そこで高市総理と周辺スタッフの軽率な行為が重なったとみている。
一つ目が非公式な場で高市氏と習氏が笑顔で談笑する場面を横から撮って、SNSに投稿したこと。
二つ目が、習近平氏との初会談で、高市総理が香港やウイグルの人権問題を強く指摘したことだ。歴代総理も触れてきたと外務省は釈明するが、中身が違うらしい。
歴代総理は外務省が事前に書いたメモを棒読みする形だったが、何かと自分の言葉で話したがり、官僚の答弁書に赤ペンを入れる高市氏はこのときもこだわったという。加えてモンゴルについては「内モンゴル」と言わずに「南モンゴル」と発言したとも言われている。
■習近平氏はメンツを潰されたと感じたのだろう
新しい日本の総理が中国との関係は「戦略的互恵関係だ」と総理以来の言葉を使って、かつ「重要な隣国」と言ったことから急きょ、実現したのが今回の日中首脳会談だった。
そこで高市氏は自分らしさを貫いたつもりだろうが、習近平氏はメンツを潰されたと感じたのだろう。加えて、翌日には台湾要人と会ったことをSNSに投稿。「台湾の代表ともAPECでは歴代総理は会ってきた。ただ、SNSはやり過ぎだ」と外務省幹部も嘆く。
そうして習近平氏の高市総理への不満や不信感が募ったあげくが11月7日の岡田克也氏から再三にわたって具体的な答弁を求められて「戦艦を使って海上封鎖ならどう考えても存立危機事態になりうる」という発言が飛び出した。
要は発言の内容以上にタイミングが最悪だったということなのだろう。加えて、仲介してくれるような党重鎮や友党も高市氏の周囲にはいない。そこが公明や二階氏を使いこなして、中国とも台湾とも上手に付き合った晋三元首相との器の違いということなのだろう。自民のベテランはこういってさんを懐かしむ。
「さんはバランス感覚もすばらしかった。右バッターを中心にしつつ、左バッターや小技の出来る打者を並べる人事を心がけていた。
高市さんは同じようなタイプの右バッターばかり並べた打線だ。融通が利かない。いまは高い支持率に支えられていて、民意も高市さんの味方だが、右一辺倒ではさんのような長期政権にはならないだろう」
全文はソース先で
集英社 2025.12.05
https://shueisha.online/articles/-/255804
引用元: ・【習近平がイラついた!】日中首脳会談で高市総理周辺がとった2つの「あまりに軽率な行動」…存立危機発言だけじゃない決定的瞬間 [12/5] [ばーど★]
まあ面白いというか、何というか
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