億ションだらけの東京のマンションを、いったい誰が買っているのか。
私たち取材班は、不動産登記簿から所有者や取引の一端をたどってみた。
◆まずは「麻布台ヒルズ森JPタワー」の登記簿を探った
2012年以降に完成した東京のマンションのうち、不動産情報サイトで閲覧数が多い人気物件や、世間で話題になった高額物件の中から23棟をピックアップした。
それぞれの棟の上層階と中層階から、ランダムに計222戸の部屋の登記簿を調べた。
調査対象 都心エリア(港区、千代田区、文京区、新宿区、渋谷区)で8棟82戸、湾岸エリア(中央区、江東区)で8棟70戸、JR山手線の外側(江東区、北区、江戸川区、練馬区、葛飾区、足立区)で7棟70戸
まず都心エリアのマンションの登記簿から見ていこう。
最初に取り上げるのは、建物高さ日本一のタワーマンションである「麻布台ヒルズ森JPタワー」(港区)だ。
◆最上階の1室は広さ1600平方メートル
開業は2年前の2023年。東京タワーとほぼ同じ高さの330メートルを誇る。
最上階となる地上64階には、たった3戸しかない。
その中でも最も広い部屋は、床面積が1600平方メートルを超えていた。一般的な2LDKの部屋なら優に20戸も入るほどの広さだ。
この部屋には105億円の根抵当権が設定されていた。
つまり部屋の所有者は、105億円までなら、部屋を担保に何度でも借り入れや返済ができる。根抵当権の設定額からして、いかに高額な物件かが分かる。
◆所有者は通販サイト創業者が代表の合同会社
そんな超VIPな部屋の所有者は、港区に住所のある合同会社となっていた。
この合同会社の法人登記を調べてみると、代表者は、ファッション通販サイトの創業者の名前だった。会社の目的は、資産の取得、所有、管理及び売買と経営コンサルティング業務とあった。
最上階の別の部屋(733平方メートル)も調べてみた。
所有者は、有名なアプリを開発した企業の創業者の名前だった。
登記簿の記載からは、0.3%の低金利で数十億円を超える金を借りていることもうかがえた。(略)
◆「一般に公募はせず、経営者らに声をかけて販売」(略)
◆タックスヘイブンで知られるカリブ海の島の名が…(略)
(以下有料版で)
東京新聞 2025年12月3日 06時00分
https://www.tokyo-np.co.jp/article/452246
引用元: ・「日本有数のお金持ち集合体」…そんな高級マンションを持ってるのは誰? [蚤の市★]