重症COVID-19、レムデシビルの使用、人工呼吸器の使用がLCのリスク増加と関連していた。疲労、咳、不安が最も一般的な症状として報告された。この研究成果は、J Infect Public Health誌2025年10月30日号に発表された。
この研究は、インド西部の4つの都市部三次医療機関で実施された横断的研究である。研究対象は19~70歳で、SARS-CoV-2感染が確認され、感染から4週間以上経過しても持続または変動する症状があり、他の診断では説明できない患者をLC群(104例)として登録した。
一方、過去の感染が確認され、登録時にSARS-CoV-2 RT-PCR検査が陰性で、持続症状のない回復者をRC群(83例)として登録した。両群から人口統計学的データ、社会経済的データ、臨床データを収集した。
LC群ではRC群と比較して、急性期に重症COVID-19を経験した患者の割合が高かったが、軽症/中等症の急性COVID-19患者の割合は両群で同様であった。
LC患者において最も持続的な症状は疲労(79.80%)であり、次いで咳と不安が多く報告された。呼吸器系、心血管系、神経精神系の症状は時間の経過とともに減少する傾向がみられたが、皮膚科系、耳鼻咽喉科系、消化器系、筋肉系の症状は変動していた。
LC患者は主に高血圧を合併症として有し、RC群と比較して酸素飽和度(SpO2)が低く、脈拍数が高かった(p < 0.0001)。COVID-19治療のための入院率は両群で同様であったが、人工呼吸器の使用はLC患者のみ(10.6%)で観察された。
また、座りがちな生活様式はLC群(17.30%)でRC群(6.02%、p = 0.0248)よりも頻度が高かった。
本研究はインド人集団において、感染から3~4年後もロングCOVIDの複数の症状が発生していることを示した数少ない研究の一つである。
研究者らは、COVID-19の重症度、レムデシビルの使用、人工呼吸器の使用がロングCOVIDのリスク増加と関連していることを報告している。
C参加者から最も多く報告された症状は疲労、咳、不安であった。著者らは、この研究結果がLC患者における症状の進行を理解するための重要な基礎を確立し、標的を絞った介入と長期的なモニタリングの必要性を強調していると結論づけている。
今後、ロングCOVIDの病態メカニズムの解明や効果的な治療法の開発に向けた更なる研究が期待される。
https://academia.carenet.com/share/news/36f84c94-d6ce-425a-b01a-382f8392911f
引用元: ・【インドの研究】新型コロナウイルス感染後遺症、感染から4年後まで症状が持続する