いつも豪快に笑う男が、照れくさそうにはにかんでいた。激動だった2025年を、リチャードが幸せオーラ満開で締めくくる。「好きなところは全部ですね。優しくて、かわいいところです。全力でサポートしてもらうので、結果で恩返しできたらいいですね」。お相手は、はじけるような笑顔が印象的な1学年上の美女だ。ソフトバンクから巨人に移籍後の半年、東京―福岡で往復約1800キロの遠距離恋愛を実らせ、ゴールインする。
出会いは23年オフ、知人の結婚式で同席したのがきっかけだった。「うわーかわいいな」と一目ぼれし、お相手の仕事に一区切りがついた年明けから猛アタック。実は夜景が好きだという大砲は、博多湾や天神のライトが輝く観光スポット「米ノ山」で気持ちを伝えて交際がスタートした。1年後の24年オフに「結婚してください」と思い出の地で直球プロポーズが成功。愛犬とともに、福岡で幸せいっぱいの同居生活が始まった。
その直後の5月に巨人への電撃トレードが決まった。パートナーは仕事の都合で福岡を離れることが難しかったが「快く『頑張ってきてね』と言ってくれたんです。心置きなく、東京へ行くことができました」。さみしさをこらえて背中を押してくれた言葉を励みに、新天地でキャリアハイの11本塁打と飛躍を遂げた。「のちのち引っ越しとか、いろいろあると思うのでその分、僕が頑張らないといけないという気持ちになりました」。居場所は離れても、2人の心は一つだった。
シーズン中は何度も福岡へ足を運び、愛をはぐくんできた背番号52。お相手の手料理も楽しみの一つだった。「『何食べたい』って聞かれたらいつも『チーズインハンバーグ!」って言ってました。めちゃめちゃ食べますよ。5個とか」と献身的なサポートに感謝した。愛情満点のごちそうが、豪快な一発の原動力となっていた。
岡本のメジャー挑戦が濃厚な来季は、貴重な右の長距離砲として、ますますの打棒爆発に期待がかかる。現在も2拠点生活が続いているが、来年4月からお相手が上京して東京で新婚生活を始める予定だ。「鶴は千年、亀は万年」と独特の表現で永遠の愛を誓ったリチャード。一家の大黒柱としての責任感が芽生えた男に、もう怖いものはない。愛妻とチームのために、アーチを量産する。
◆リチャード 本名は砂川(すながわ)リチャード。1999年6月18日、沖縄県生まれ。26歳。沖縄尚学から2017年育成ドラフト3位でソフトバンク入団。20年3月に支配下選手契約。25年5月に秋広、大江とのトレードで巨人入り。8月のDeNA戦(東京D)で飛距離147メートルの看板直撃弾を放つなど自己最多の11本塁打をマーク。189センチ、123キロ。右投右打。

引用元: ・リチャード、結婚を発表 [Ailuropoda melanoleuca★]
何処のリチャードだよw