2024年に仮釈放された無期懲役の受刑者が1人にとどまったことが、法務省が公表した最新の「矯正統計年報」でわかった。
「私は今とても幸福です」無期懲役囚からの手紙
日本には社会復帰の可能性を完全に閉ざす「終身刑」は存在しない。しかし、実際には無期懲役囚のほとんどが獄中で人生を終える状況が続いており、その実態が改めて浮き彫りになった。
日本の刑罰は、死刑、懲役、禁錮、罰金、拘留、科料──と区分されてきた。このうち、期間を定めない懲役刑が「無期懲役刑」であり、死刑に次ぐ重い刑罰である。
国は今年6月、懲役刑と禁固刑を廃止し、「拘禁刑(こうきんけい)」に一本化した。これに伴い、無期懲役は今後「無期拘禁刑」として報じられるケースが増えていく見通しだ。
無期懲役と聞くと「一生死ぬまで刑務所に入る刑」と受け止められることが多いが、刑法28条は、無期懲役の受刑者でも、刑の執行開始から10年を経過し、本人に罪を悔い改める「改悛の情」があれば、仮に釈放することができると定める。
仮釈放後も、生涯にわたり国の指導下に置かれる点には変わりない。
ただし、2005年の法改正で有期刑の上限が20年から30年へ引き上げられたことなどを受け、近年は仮釈放までに30年以上服役する運用が一般的となり、無期受刑者の多くが塀の中で亡くなっている。
こうした運用を指して、「無期懲役が事実上の終身刑化している」との批判もある。
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引用元: ・【国内】無期懲役1600人で仮釈放は1人…2024年は過去最低か 「わずかな希望」もかすむ終身刑化が鮮明に
さっさと死刑にしたほうが人道的だろ