大谷翔平、山本由伸、佐々木朗希らドジャース勢のWBC参加に“暗雲”が漂うという日本の報道が、韓国内では別の熱を帯びて受け止められている。韓国メディアはこれを「日本最強代表の崩壊中国リオ」と位置づけ、SNSでは「韓国にとって過去最大のチャンス」という声まで噴き上がっている。
“日本の不安”を韓国メディアはどう受け止めた?
来年開催のWBCに向け、大谷翔平、山本由伸、佐々木朗希らドジャース所属選手の代表入りが日本では大きな論点となっている。日本メディアの各報道では、ドジャースが日本人投手のWBC参加に慎重姿勢を示しているとされ、3連覇を狙う侍ジャパンに思わぬ懸念材料が生じた。
報道によれば、ドジャースのブレンダン・ゴームズGMは「まだ議論していない」と明言を避け、球団の内部判断が固まっていないことを示唆した。大谷はメジャー屈指の10年7億ドル契約、山本は投手史上最高額の12年3億2500万ドル契約。球団側が“絶対に失えない戦力”として慎重になるのは必然ともいえる。
一方、この日本の不安を韓国メディアはまったく違う文脈で受け止めている。
「日本がベストメンバーでなければ状況は一変」
韓国の「マイデイリー」は13日、「日本の最強代表に綻びの可能性」「韓国代表にとって好機到来」と大きく報じ、日韓で報道トーンが大きく食い違っている点を強調した。
韓国代表は2013年から3大会連続で1次ラウンド敗退。2026年大会は“絶対に落とせない本戦行き”を掲げており、日本が最大の障壁とされるC組での突破は至上命題だ。
同サイトは「日本がベストメンバーを組めなければ、韓国にとって状況は一変する」と、露骨に“日本弱体化”を期待する論調を示した。
また、ドジャースが大谷と山本に注ぎ込んだ資金の規模についても強調した。
「10年7億ドルの大谷、12年3億2500万ドルの山本」。いずれも球界の歴史を塗り替える契約だ。「これほどの投資を受けた山本を、球団がWBCへ気軽に送り出すとは到底考えられない」とし、山本の派遣を“最も不透明な要素”と指摘した。
さらに、大谷の“後払い契約”にも踏み込み、「今季の実質年俸が低いため、大谷本人が出場を望めば、球団は強く止められない」という米記者の見解を紹介。対照的に山本は巨額の実年俸を受けるため、球団が守りに入る可能性が高いとしている。
佐々木朗希についても、2026年から先発ローテ再構築が必要になる点を挙げ、「招集に難色を示す可能性」を示唆した。
韓国SNSでも様々な反応…“好機”の一方“慎重論”も
この報道を受け、韓国SNSではさらに踏み込んだ反応が相次いだ。
「日本の最強ローテが揃わないなら、韓国にとって最大の好機」
「山本不在なら日本の投手力は半分になる」
「大谷は出るが、山本と佐々木は読めない。これは本当に大きい」
「弱体化した日本となら、C組突破の現実味が一気に増す」
といった声が続き、韓国ファンの“期待と計算”が露骨に表れている。
特に“山本の派遣可否”に注目する声が多く、「日本の柱が一本抜けるかどうか」が最大の関心事になっている。
一方で慎重な意見もある。「日本は層が厚い。何人欠けても強い」、「結局は韓国がどれだけ強化できるか」という声も目立ち、韓国国内の危機感の強さも浮かび上がる。
同じニュースだが「日本では“危機”、韓国では“追い風”」として受け止められる。日韓の立場の違いが、そのまま情報の解釈の差となってあらわれている。
WBCまで残り1年半。ドジャースと侍ジャパンの交渉が本格化する前から、両国の視線はすでに鋭く交差し始めている。大会前の“静かな火花”は、これからさらに強まっていきそうだ。
金明昱
https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/be5b6a4756f89349de1a462879740404c2cb5b66
引用元: ・「大谷翔平、山本由伸のWBC不参加説」韓国は“最大の好機”と報道 日韓で分かれた視線とは [11/14] [昆虫図鑑★]
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