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名古屋市が進めている名古屋城天守の木造復元を巡り、障害者団体から大型エレベーターの設置を求める声が上がっています。一方、市は史実に忠実な復元のため小型昇降機の設置を提案し、議論は平行線をたどっています。1分で読めて役に立つ「サクッとニュース」、今回は「名古屋城天守の木造復元とエレベーター設置」を解説します。
Q 名古屋城天守の木造復元って、どんな計画なの?
A 名古屋市は名古屋城天守について、今はコンクリート製ですが、昔の姿に近い木造で復元しようとしています。
Q 広沢一郎市長と障害者団体の話し合いが行われたんだってね。どんな意見が出たの?
A 障害者団体は、今の天守には23人乗りのエレベーターが2機あることを挙げて、木造天守でも障害者や高齢者、子どもなどが分け隔てなく利用できるようにしてほしいと要望しました。
Q 広沢市長の答えは?
A 広沢市長は、エレベーターを内部に設置すると天守の柱や梁(はり)を取り除く必要があり、伝統的な木造建築が難しくなると説明しました。そのため、車いす利用者1人と介助者1人が乗れるくらいの小型昇降機を設置してバリアフリーを目指すと強調しました。
Q 外付けのエレベーターを設置したらいいんじゃないの?
A 団体側も、天守の外側にエレベーターを設置することも検討するよう求めました。ただ市長は、同じ高さの構造物が必要になり、史跡の基礎に影響が出るため「難しい」と説明しています。
Q 今後はどうなるの?
A 市は今後も意見交換の場を設けて、障害者団体などと話し合いを続けていく方針です。
引用元: ・名古屋城の木造天守、エレベーター設置要望に市長難色 [582792952]