日本社会で長くまかり通ってきたこの常識が、働く人を貧しく、忙しくしてきたと、日本とドイツの経済史を研究する田中洋子さんは指摘します。名目GDP(国内総生産)で日本を抜いたドイツの働き方から学べることとは。
――パートなどの非正規雇用と正規雇用の待遇が異なるのは「当たり前」という感覚があります。
日本では広く共有され、完全に「常識」になってしまいました。パートやアルバイトは、「男性が大黒柱として働く」という日本的な雇用が安定化した1970~80年代までに、「女・子どもの賃金は安くていい」という補助的な働き方として広がりました。
その理屈であれば、男性の雇用も不安定になったバブル崩壊後の90年代に見直されるべきだったのに、むしろ「経営が厳しいからもっと人件費を削ろう」と、正規雇用を非正規雇用に置き換える人事政策が多くの産業に拡大しました。
「善」となった人件費削減
人件費削減は「善」となり、リストラすると株価が上がる。この流れが30年続き、完全に社会に定着してしまいました。もはや疑うことすらできなくなっています。私もずっと、パートは安くて当然と思っていました。おかしさに気付いたのは、たまたまドイツの研究をしていたからです。
――どんな違いがあるのですか。
ドイツのパートは「非正規」…(以下有料版で,残り2756文字)
朝日新聞 2025年11月7日 6時30分
https://www.asahi.com/articles/ASTC522NHTC5UTFL00ZM.html
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【労働】女性の正規雇用率が過去最高の48.8% 就業者数も3138万人で過去最高 [ぐれ★]
http://asahi.5ch.net/test/read.cgi/newsplus/1762644402/
引用元: ・「パートは安い」は当たり前? 本当は変えられるはずの企業の慣習 [蚤の市★]
人件費は上げろ
世間話したらて給料減らすぞ