なぜ今、HDDのような成熟したデバイスに対する需要が「前例のない」レベルにまで高まっているのだろうか。その答えは、AIの進化のフェーズが大きく転換したことにある。これまでのAI開発競争は、主に「訓練(Training)」フェーズに焦点が当てられてきた。これは、スーパーコンピュータのような巨大な計算基盤を使い、膨大なデータセットを学習させてChatGPTのような大規模言語モデル(LLM)を構築する段階だ。このフェーズの主役は、膨大な並列計算をこなすNVIDIA製のGPUと、それに直結する超広帯域メモリ「HBM(High Bandwidth Memory)」であった。
しかし、世界中の企業がこれらのAIモデルを自社のサービスに組み込み始めた現在、競争の主戦場は「推論(Inference)」フェーズへと急速に移行しつつある。推論とは、訓練済みのAIモデルを利用して、ユーザーからの問い合わせに答えたり、画像を生成したり、データを分析したりといった、具体的なタスクを実行する段階だ。
この推論フェーズは、訓練フェーズとは全く異なるインフラを要求する。ユーザーからのリクエストに応えるためには、学習済みの巨大なモデルデータや関連データを瞬時に読み出し、処理結果を書き込む必要がある。ここで不可欠となるのが、大容量かつ高速なストレージなのだ。Google、Microsoft、Amazon、Oracleといった世界的なクラウドサービスプロバイダー(CSP)は、この推論サービスの需要爆発に対応すべく、AIインフラの増強を急ピッチで進めている。その結果、データセンター向けのエンタープライズSSD(eSSD)の需要が急増。そして、その一次ストレージから溢れた、あるいはアクセス頻度は低いが削除はできない「コールドデータ」を保管する場所として、コストパフォーマンスに優れた大容量HDDの需要も連鎖的に爆発しているのである。
業界筋によれば、大容量HDDの納期はすでに1年近く先まで埋まっているとの情報もあり、Western Digitalの今回の発表は、この絶望的な需給ギャップを裏付けるものとなった。

引用元: ・HDDが品薄、今予約しても納期は1年後 [422186189]
今でも海門とかゆうの?
mxやnyの時からゆってるよね、なんか懐かしい
港区港南なんか平均価格2億円のタワマンの隣に大和ハウスがデータセンター作ってるぞ