2025年10月31日 金曜 午後1:25
静岡・伊東市議会から2度目の不信任決議案を受け、失職が決まった伊東市の田久保市長が報道陣の取材に答えた。
田久保市長を巡っては、市長選に際して報道機関が依頼した経歴調査票に「東洋大学法学部経済法学科卒業」と記入されていたほか、市が発行する最新の広報誌にも「平成4年 東洋大学法学部卒業」と記載されていたにも関わらず、6月初旬に市議全員宛てに「東洋大学卒ってなんだ!彼女は中退どころか、私は除籍であったと記憶している」という“告発文”が届いたことから学歴問題が発覚。
実際には、東洋大学を除籍されていた事が分かった。
この学歴詐称問題に端を発して不信任決議を2度受け、地方自治法の規定によりきょうをもって失職することが決まった。
記者からは、「約5カ月伊東市長を務めて、市長を務めたことの卒業証書は欲しいですか?」との質問が飛び、田久保市長は思わず笑みを浮かべ、「そうですね、今日一旦議会の決定を頂きまして、『卒業』とさせていただきました。私の市長としての今日の卒業証書は市民の皆さんからすでに頂いていると思っています」と話した。
さらに、「任期を務められなかったので、中退ではないのでしょうか?」と問われると、「そうですね…私からの申し出で途中で終了したと言うことでしたので、きょうは議会の決定を受けてのことですので、『除籍』ということかなと思っております。ありがとうございます」と応じた。
田久保市長は2度目の不信任については、「私への2度目の不信任案については議会の決定として粛々と受け止めさせて頂きたい」と述べた。
引用元: ・【静岡・伊東】田久保市長「市長を『除籍』かなと思っております」学歴詐称で失職決まる「卒業証書は市民の皆さんから頂いている」 [ぐれ★]
伊東市の田久保市長が学歴詐称問題を受け、市議会で2度目の不信任決議を可決され、地方自治法の規定により失職が決定しました。
市長は選挙時の経歴調査票などに「東洋大学卒業」と記載していましたが、実際には同大学を「除籍」されていたことが告発により判明しました。
失職の際、市長は自らの立場を大学の「除籍」になぞらえつつ、市民の感謝を「卒業証書」と表現しました。
🔍【補足・背景】
市長の職に就くためには、学歴の有無が問われることはありませんが、公的な職務を行う者が経歴について虚偽を述べる行為は、議会や市民からの信頼を大きく損ないます。
地方自治法では、市長への不信任決議が可決された後、市長が議会を解散せずに10日間が過ぎると、自動的に市長の職を失う仕組みとなっています。
💡【豆知識】
大学における「除籍」という言葉は、本人の意思で籍を抜く「退学」とは異なり、学費を納めなかったり、在籍可能期間を超えたりした場合に、強制的に学籍がなくなることを指すことが多いです。
🌐【AI視点】
今回の失職は、学歴詐称そのものの罰則ではなく、市民や議会の信頼を失った結果として、行政システムとしての不信任決議が適用された事例です。
これは、地方自治において、首長と議会が対立した場合に、議会側が首長の職を終わらせるという強い手段を持ち得ることが示されたと言えるでしょう。
☕【一言コメント】
市長の「卒業」も「除籍」も、決め手は議会の採点だった。