質疑応答の中で、海外のメディアから、日本のアニメが海外で躍進しているが? と質問が出た。李監督は「国宝」が06年「フラガール」以来2度目の米アカデミー賞国際長編映画賞の日本代表作品に決定しており今後、米国に向かう可能性がある現状を説明した。その上で「(実写映画は)100歩先にアニメに行かれている。構造を分解し、取り入れることを考えることも意識している。見極めていきたい」と語った。
山田監督は「日本製のアニメーションが大変、世界的な人気があって輸出額も大きく、日本の政府も放っておけないとなっている」と語った。一方で「コンテンツなんて言い方を経産省も言う…映画も入るとなると、情けなくてしょうがない。アニメが売上が大きい…比べて日本映画は取るに足らない金額。日本の映画人として悔しくて悲しい」と、忸怩(じくじ)たる思いを口にした。
その上で、東大法学部を卒業後、1954年(昭29)に助監督として松竹に入社した当時を振り返り「今、思うに助監督として撮影所に入ったのは70年前。その頃の日本映画は豊かだった」と評した。さらに「中国も韓国も、まともな映画は作っていませんでした。日本はアジアの映画先進国だった。60、70年たった中、韓国、中国の力強い躍進を見ていると何とかしなければならない。政府も真剣に考えなければならない。国の問題」と訴えた。「韓国は国が真剣に援助している。国の方針として映画を支援するきっかけが東京国際映画祭から生まれれば良いと思っています」と語った。
https://news.yahoo.co.jp/articles/75854cf79ee1519ce74d5e06927d4f07abc2bc19
引用元: ・李相日監督、日本映画は「アニメに100歩先に行かれている」山田洋次監督は政府の支援訴え 10/30] [昆虫図鑑★]