お風呂での出来事だった。
「体を洗ってあげるふりをしながら、『こう洗うんだぞ』と言って膣に指を入れてきたり、鉛筆を入れられたり……そういうことから始まりました」
「父親から『下着を脱いで足を広げろ』と言われた時、父親の隣に弟も座らされました。私も弟も嫌がっていましたが、そのまま2人に見られるかたちで続けさせられて」
その時、母親が部屋に入ってきて「何やってんの」と声をかけたが、父親は「性教育のためにやっている。学校で教わる前に俺が教えてやってるんだ」と言い張った。母親はそれを聞くと、助けることなく別の部屋に行ってしまった。
虐待はエスカレートしていく。全身裸にされ、手首を紐で縛られて鴨居に吊り下げられ、洗濯ホースや革ベルトで殴られる。お酢や醤油を傷口にかけられる激痛も味わった。
「今思えば、父親の中ではSMとかそういう類だったのかなと思っています」
現在でも、ホースやベルト、お酢や醤油といった日常的なものを見るだけでフラッシュバックが起きる。主婦として普段から使わざるを得ない調味料を見るたびに思い出すのは、「正直やっぱり辛い」と塚原さんは語る。
小学校6年生の時、ついに父親から挿入を伴うレイプの被害にあった。その時も隣に母親が座っていたが、笑っているだけだった。
「よく『母親はずっと一緒にいるんでしょ』『どうして助けてくれなかったの』と聞かれますが、母親は家出と蒸発を繰り返していたので、常にいるわけではありませんでした。それでも母親は現状を知っていたのに、助けてくれなかった」
母親もDVを受けており、「助けると自分がやられちゃう」と思っていたのかもしれない、と塚原さんは分析する。現在も母親とLINEでやり取りはできるが、「許したくない気持ちと、母親の状況ではしょうがなかったと許したい気持ちと、いまだに葛藤があります」。
中学3年生の受験の頃には、父親と母親が性交渉している場に呼ばれ、「服を脱げ」「母親の上にのっかれ」「母親の胸をなめろ」と指示された。嫌だと言っても強制され、この時も母親は笑ってごまかすだけだった。
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引用元: ・【文春】「性教育のためにやっている」と父親は言い張った…9歳から続いた性虐待と“黙認した母親”への複雑な思い《覚悟の実名告発》