今回の「絶対零度」の舞台は「情報犯罪特命対策室」(通称DICT)。匿名・流動型犯罪(トクリュウ)に代表される数々の情報犯罪に立ち向かうことが使命の部署で、沢口が演じるのは刑事の二宮奈美。
「絶対零度」シリーズのこれまでの主演はシーズン1と2が上戸彩(40)、3と4が沢村一樹(58)。そこに沢口が加わったというわけだが……。
ある在京キー局ディレクターは「なぜ今ここで沢口さんを主演に? と首をひねる関係者は少なくありません。元気ではつらつとした沢口さんを強調したいのか、初回からとにかく全速力で走る、走る。悔しさをこらえ切れずに大声で叫んだかと思えば、はじけた様子でカラオケで熱唱するなど、“科捜研の女”からの脱却、新しい面を見せようという試みは感じるのですが……正直、空回り感が否めないというか」と言葉を濁す。
10月19日放送の第3話の平均視聴率は世帯5.5%、個人3.1%(関東地区=ビデオリサーチ調べ)で、初回(世帯6.5%、個人3.6%)から大幅減。レビューサイトFilmarksでの評価も5点満点で2.7(10月24日現在)で「落第点と言っていい」(元 テレビ誌編集長)。
《これは絶対零度ではない》《沢口さんの演技が見てられない》《1話で離脱》などとネット上ではかなり厳しい感想が目立つ。まあ、上戸と沢村は平均視聴率2ケタをキープしていたから、当然か。
「チャキチャキとした主人公の設定と、沢口さんの演技と存在感が合っていないのでは、と思います。
総理大臣役として板谷由夏さんが出演していますが、板谷さんと沢口さんの役柄が反対のほうがよかったのでは。酷評は沢口さんのせいではなく、主演に持ってきたフジ側の空回りのような気がしますね」と、ドラマウオッチャーで芸能ライターの山下真夏氏はこう続ける。
「テレビ朝日系の『科捜研の女』シリーズのファンで、《沢口さんが主演なら見たい》という50代から70代の視聴者は少なくない。けれど、その層を当てにするなら夜9時ではなく、もう少し早い時間帯、せめて夜8時のドラマ枠を作って、沢口さんを主演に据えればよかったかも。
また、今回の奈美役はあまりに科捜研のマリコを連想しすぎて、視聴者も《絶対零度見ているんだか、科捜研見ているんだか》という視聴者の声が多いのも痛い」
2025年の秋ドラマは《豊作》《見たいドラマが多すぎて困る》なんて視聴者の声が目立つが、フジは不発のようだ。
「フジテレビ問題は尾を引いていて、視聴者もまだウエルカム状態ではない。とはいえ、そんな中でも4月期の月9『続・続・最後から二番目の恋』のように熱烈に支持された作品も生まれてはいる。『絶対零度』も同じく人気シリーズ、そして中高年向けのドラマで二匹目のドジョウ狙いだったのかもしれませんが、大誤算。沢口さんにとっても“黒歴史”となりそうな雲行きです」(エンタメ誌編集者)
月9の歴代視聴率ワーストは2023年10月期の「ONEDAY」で、全話平均5.3%。沢口の「絶対零度」が記録更新なんてことになったら目も当てられない。
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/379385
引用元: ・【“戦犯”はフジテレビ?】沢口靖子 「絶対零度」が月9ワースト視聴率目前の5.5%
何世代前の感覚なんだよキャスティングしてる人