Wikipediaのトラフィックが8%減少、AI要約とSNSにユーザーを奪われる
無料のオンライン百科事典「Wikipedia」を運営するWikimedia FoundationのMarshall Miller氏は、米国時間10月17日のブログ記事で、検索エンジンの検索結果に表示される人工知能(AI)による要約や、ソーシャルメディア人気の高まりにより、Wikipediaの利用者数が2025年に入って減少していることを明らかにした。
この記事でMiller氏は、ここ数カ月の人間によるページビュー(PV)数が、2024年の同時期と比べて8%減少したと説明している。
「こうした減少は、人々が情報を探す方法に対する生成AIとソーシャルメディアの影響を反映していると考えている。特に検索エンジンは、Wikipediaのコンテンツに基づいて検索者に直接回答を提供することが多い」とMiller氏は記している。
https://news.yahoo.co.jp/articles/b11fd6971d87ab03de982039b521cc15acc479bd
引用元: ・Wikipedia、AIとSNSにユーザーを奪われPV数が減少 [478973293]
ボットが高度化
「Bing」や「Google」などの検索エンジンに表示されるAI生成の要約は、多くの場合、「ウェブクローラー」と呼ばれるボットを使い、ユーザーが検索結果のトップで目にする情報の多くを収集している。
ウェブサイト側は、こうしたボットによるデータ利用を制限しようと最善を尽くしているが、ウェブクローラーは検知を回避する技術にかなり長けてきている。
「われわれのようなウェブサイトから情報をスクレイピングするボットの多くは、継続的に高度化しており、人間のように振る舞おうとしている」とMiller氏は書いている。
2025年3月~8月におけるWikipediaのトラフィックデータを再分類したところ、「5月と6月に見られた異常に高いトラフィックの多くが、検出を回避するように作られたボットによるものだったことが判明した」という。
同氏はまた、若い世代が情報を得るために、オープンなウェブやWikipediaのようなサイトではなく、ソーシャル動画プラットフォームに目を向けていることにも言及している。
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