「欧米のリベラル派」
の人々を落胆させる決定打となった。マスク氏に失望した人々のなかにはテスラ車のオーナーも少なくなく、一部は愛車に
「マスク氏がおかしくなる前にこれを買ったんだ」
とのステッカーを貼るという行動も見られた。SNS上でも失望や戸惑いを示す投稿が相次ぎ、欧米メディアでも広く報じられた。こうした反応は、消費者の心理的な動揺の深さを物語っている。
過去の研究では、電気自動車(EV)は
・環境保護主義
・技術革新
といったリベラルな価値観と象徴的に結びつくことが多く、実際にEVオーナーには政治的リベラル派が多い傾向が報告されている。そのため、マスク氏の政治姿勢によるイメージの変化は、これまでのブランド価値とユーザーの認識に大きなずれを生んでいる可能性がある。
リベラル層の離反リスク
米ウィリアムズ大学のアレクサンドラ・フローレス氏が率いる研究チームは、2025年7月に「Humanities and Social Sciences Communications」で発表した研究で、マスク氏の政治的立場が、
・従来の顧客層に対するブランドの魅力を損ない
・政治的立場の異なる新たな顧客層の獲得にもつながらなかった
可能性を示唆している。
研究チームは、米国最大のEVメーカーであるテスラの現在の状況を把握しようと試みた。その結果、同社の製品自体はリベラルなアイデンティティの象徴としての魅力を保持している一方で、マスク氏は対外的に保守的な人物像を強めており、
「ブランドと経営者のイメージに矛盾が生じている」
ことを明らかにした。
この矛盾は、特にリベラル派消費者に強い心理的な影響を及ぼしていると考えられる。調査では、リベラル層は従来のEV購入傾向が高かったにもかかわらず、マスク氏の保守的姿勢や政治的発言によってブランドへの信頼感が揺らぎ、
「テスラ車に対する購買意欲の低下」
が確認された。SNSやオンラインコミュニティーでは、失望や懸念を示す声が広がり、ブランド全体のイメージに波及していることも報告されている。
こうした動きは、単なる個別ブランドの評価にとどまらず、EV市場全体におけるリベラル層の関与や熱意の低下にもつながる可能性がある。テスラが持つ環境・技術志向の象徴性が、経営者の政治姿勢によって相対化される事例として、今後の市場分析に示唆を与える内容となっている。
(以下ソースで
10/19(日) 17:51配信 Merkmal
https://news.yahoo.co.jp/articles/7012e57fe91d4d76e791a8ab169e9e16aa6224c0
引用元: ・【自動車】テスラ人気に影? リベラル層が離れ「ハイブリッド人気再燃」――右派CEOの一挙手が波紋に [シャチ★]
今年日本市場にも投入されるらしい