中国EV最大手BYD、11万5000台余りをリコール－技術的不具合

電気自動車（EV）で中国最大手の比亜迪（BYD）は、技術的な不具合が見つかったとして中国国内で11万5000台余りをリコールする。コスト削減が進む中で、品質管理への懸念が高まっている。

　　リコールは国家市場監督管理総局（SAMR）の調査を受けて行われる。ハイブリッド車と完全EVの双方が対象となる。SAMRが17日、ウェブサイトに声明を掲載した。

　　自動車のリコール自体は珍しくないが、今回は駆動系やバッテリーといった中核部品の問題が関係しており、中国でEVの安全性への消費者不安が強まる可能性がある。

　　BYDの競合である小米（シャオミ）のEVが今年、死亡事故を起こしたことも懸念を高めている。規制当局は現在、米テスラが広めた格納式ドアハンドルの危険性に対応するため、メカニズムに関する新たな要件を策定中。