政権陥落の大ピンチで浮上、「総総分離」とは
自民党にとって政権陥落の大ピンチである。ここはどんな奇策でも飛びつかねばばらない。
そこで自民党内でささやかれ出したのが「総総分離」である。
総総分離とは何か。
従来、自民党総裁は就任後、そのまま国会の首相指名選挙で、内閣総理大臣(首相)に選ばれる。総総分離は、総裁と総理を別人物とするものだ。
過去にも浮上した奇策
「総総分離」は過去に何度も浮上したことがある。いずれも自民党が大きく揺れたり、窮地に陥ったりしたときだ。
退陣表明した当時の宇野宗佑首相(自民党総裁)(1989年7月撮影)
例えば、リクルート事件発覚後の1989年の参院選。値上がりが確実とされたリクルート関連会社の未公開株が政財界に大量に譲渡され、大規模な贈収賄事件に発展。自民長期政権の金権体質が批判され、自民党は史上最少の36議席に落ち込む大敗。当時の宇野宗佑首相が「総理と総裁は別もんじゃないかね」と漏らして騒ぎとなった。
1982年に鈴木善幸首相が退陣し、後継をめぐり党内が割れたときも「中曽根康弘総理、福田赳夫総裁」で一時収まりかけたこともある。
そして今回。
自民党のベテラン議員が言う。
「退陣表明した石破茂首相に、退陣を撤回してもらう。高市さんも総裁をそのまま続ける。それでしのぐしかない。そうなれば公明党は連立離脱を撤回してくれるかもしれない」
自公の選挙協力なし、2割が落選?
「総総分離」の実現性はまだわからない。
自民党衆院議員が公明党の 斉藤鉄夫代表の記者会見 でドキリとしたのは、自公の選挙協力を連立離脱に合わせて「いったん白紙にする」と明らかにしたことだ。永田町では、公明党の選挙協力がなければ自民党衆院議員の2割程度が落選するとの試算が走り回っている。
「総総分離」浮上の背景にはそんな選挙事情も見え隠れする。
いずれにせよ、政治空白をこれ以上続けられては困る。(編集委員・吉田清久)
読売新聞 2025/10/10 19:55
https://www.yomiuri.co.jp/politics/20251010-OYT1T50140/
引用元: ・「総総分離でしのぐしかない」公明の連立離脱でささやかれだした仰天シナリオ [蚤の市★]
日本の癌
政教分離違法の政党が野党で消えて欲しい