インド・オディシャ州のビーチで、19歳の女子大生に集団で性的暴行を加える事件が発生した。この地域では3カ月前に別のビーチでも集団性的暴行事件が発生し、現地社会の怒りを買ったばかりだ。 NDTV、ヒンドゥスタン・タイムズなど現地メディアが16日(現地時間)、報じた。それによると、事件は今月13日、オディシャ州プリー付近の人気観光地、バリハーチャンディ寺院に近いビーチで発生した。
現地警察の発表によると、被害を受けた女子大生は事件当日、交際相手の男性と共にこのビーチを訪れていたところ、近くの集落に住む2人の男に出くわした。
男たちは女子大生と交際相手の様子を撮影し「2人が会っていたことを家族にバラすぞ」と脅した。その後、2000ルピー(約3350円)を脅し取ろうとして口論になった。
男らは即座に女子大生の交際相手を制圧し、暴行を加えて木に縛り付けると、今度は女子大生に性的暴行を加えた。暴行には別の男たちも加わったことが分かった。
警察は、事件に関わった男3人を15日に逮捕した。被害を受けた女子大生は、当初は告訴する意向はなかったが、現地警察の説得により後から告訴状を提出したという。
事件が知れ渡ると、現地では州政府の安全対策を批判する声が高まった。
https://news.yahoo.co.jp/articles/35daf834c53f04251d7cdff928b3d8a0031cbf6d
引用元: ・恋人と浜辺に居たところ 交際相手を木に縛り付け…19歳女子大生に集団性的暴行… [567637504]
かつて州知事を務めたオディシャ州野党のナビン・パトナイク代表は「州の首都からわずか50キロしか離れていない地域で幼い少女が集団で暴行されたという事実に大きな衝撃と苦しみを感じている」として「我々は毎回『厳重な措置を取っている』『女性の安全を保障している』など、『国民の政府』が繰り返し発表する同一の釈明ばかり聞いている」と指摘した。
同州のウパスナ・モハピトラ議員はNDTVとのインタビューで「非常に残念な事件だ」とした上で「犯罪多発エリアに対する警戒強化や照明の改善などの措置を至急講じる必要がある。今後、同様の犯罪を予防するために既に具体的な取り組みをしている」と述べた。
オディシャ州では今年6月にも、ビーチで集団性的暴行事件が発生し、地域住民の怒りを買った。
この事件はゴパルプル・ビーチで発生し、20代の女性に集団で性的暴行を加えた容疑で10人の男が警察に逮捕された。容疑者の中には未成年者4人も含まれていた。
男らは、被害女性と一緒にいた交際相手の男性を縛り、女性を30メートルほど離れた場所に連れていって犯行に及んでいたことが分かった。
事件に関連し、州の女性児童開発部長官を兼任する与党のプラバティ・パリダ議員は「事件に対する徹底的な調査を進めるとともに、同様の事件が再発しないよう、必要なあらゆる措置を講じる」と約束していた。
インドでは性的暴行事件が頻繁に発生し、世界最悪の「強姦共和国」との汚名を着せられている。2022年に公表されたある報告書によると、インドでは一日におよそ90件の性的暴行事件が発生していることが分かった。
昨年8月にはインド東部の都市コルカタにある国立病院で、女性の研修医が性的暴行を受けて殺害されるという事件が発生し、インド社会に衝撃が走った。
この事件では、病院ですら女性が安全に過ごせないという現実に、怒りと抗議の声を上げるデモがインド各地で発生した。