米ウォール・ストリート・ジャーナル紙は10日、「ポケモン」のトレーディングカードの投資リターンがS&P500種株価指数やメタなどの株価を大幅に上回っていると報じた。
分析会社カードラダーによると、配当がなく、金融規制の対象でもない「ポケモンカード」は2004年以降に3821%上昇、S&P500の483%を上回り、メタの2012年の上場以降の上昇率1844%より高いとしている。
https://moneyworld.jp/news/05_00187128_news
ポケモンカードに投資ブーム、リターンは3000%超
https://jp.wsj.com/articles/the-hot-investment-with-a-3-000-return-pokmon-cards-a75a102d
ポケモンシリーズのトレーディングカードの累積リターンは、S&P500種指数やメタなどの人気株式銘柄を上回っている。
ルーカス・ショーさん(27)は最近の投資で大もうけした。
オハイオ州で顧客担当マネジャーとして働くショーさんは、その利益の一部を使って婚約者のために、18金のリングに合計3.5カラットの三つのダイヤモンドをあしらったオーダーメードの婚約指輪を購入した。結婚式の費用の一部もこの利益で賄う予定だ。
ショーさんが手にした利益は大手テクノロジー企業の株によるものでも、暗号資産によるものでもない。最近、個人のトレーダーの間で最も人気がある投資先、ポケモンのトレーディングカードによるものだ。
かわいらしい架空のキャラクターの人気に火が付いたのは、任天堂がビデオゲームとしてポケモンを発表した1996年のことだ。それ以来、ポケモンは世界的現象となり、テレビ番組や映画になったり、ゲームが制作されたりしている。
今ではトレーディングカードの価格が高騰して、リスクの高い投機を招いている。日本ではカードを巡り犯罪も起きている。
8月までのトレーディングカードの価値を追跡した分析会社カードラダーの指数によると、ポケモンカード――配当がなく、金融規制の対象でもない――は、2004年以降の累積の月間リターンが約3821%に上った。これは同じ期間にS&P500種指数が記録した483%を大きく上回る。
「マグニフィセント・セブン」と呼ばれる大手ハイテク7銘柄の一つ、メタ・プラットフォームズの2012年の上場以降の上昇率は約1844%だ。
ジャスティン・ウィルソンさん(32)は、約500枚のカードと100個の未開封のアイテムのコレクションの価値を約10万ドル(約1480万円)と見積もっている。
オクラホマシティで広告担当マネジャーとして働くウィルソンさんは、子どもだった1990年代にポケモンカードを買い始めた。働いたお金で「大人買い」ができることに気付いて2019年にカード集めを再開し、やめるつもりはない。
「ポケモンをゲットしなければならない」。ウィルソンさんはポケモンシリーズの有名なキャッチフレーズ「ポケモン、ゲットだぜ」をまねてそう言った。ウィルソンさんはポケモンカードを、個人退職勘定(IRA)やバンガードの証券口座と同様の投資と考えている。
現物のカードを取り扱うという性質上ある程度の額以上からは増やせないんだろうね
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