新米の季節、北海道や東北で米を食べる熊が続出している。山にいた熊が餌を求めて集落に出て、米のおいしさを認識したとみられる。
田でもみを食べるだけでなく、米倉庫を壊して食い荒らしたり、米袋を持ち去ったりする被害が多発。専門家は出来秋に被害が広がる恐れがあるとして警戒を求める。
●バリケードを設置
岩手県一関市厳美町の山間の集落。4ヘクタールで米を作る菅原富己男さん(71)が、収穫したばかりの新米「ひとめぼれ」が保管される農作業所の戸を鉄製の長く太い棒を横にしたかんぬきで施錠しながら言った。
「バリケードを作った。新米を熊から守るためにこっちも必死よ」。夜は農作業所の前に軽トラックを駐車し、24時間ラジオを大音量で流す。
菅原さんの農作業所がある住宅敷地内のすぐ裏は、熊が潜む山林だ。8月上旬、農作業小屋の扉を開けて熊が侵入。小屋内に置いていたスチール製の米保管庫が倒され、中に入れていた30キロの米袋二つが引き出された。
熊は翌日夜も前日の食べ残しを狙い侵入した。爪痕などから、熊で間違いない。菅原さんは「熊は嗅覚も賢さも米への執念も、相当だよ」とみる。
●山餌不足で新米シーズンに…
同市の狩猟者・小岩広昭さん(74)によると、今夏は熊が米を食べる被害が続出し、田んぼで籾を食べる親子熊の目撃情報も複数寄せられる。8月末に捕獲した熊の胃の中はもみがびっしり詰まっていた。
狩猟歴50年の小岩さんは「これほど熊が米を食べた年は初めてで、もみでいっぱいの胃には驚いた。米を食べる熊は地域に複数いる。農家のために捕獲したいが、簡単ではない」と苦慮する。
同県内では北上市和賀町でも今夏、施錠していた米倉庫が壊された、米袋が破られた、米を食い荒らされたといった熊による米被害が連続発生した。
特定の熊を捕獲した8月以降被害はないが、和賀猟友会会長の鶴山博さん(76)は「山が餌不足で新米のシーズンに入った。今後どうなるか分からず、警戒している」と強調する。
●米袋の持ち去りも
北海道八雲町でも被害が止まらない。八雲警察署は「面積など被害数量は不明だが、田で米を食べる熊を見た農家や目撃者からの通報が複数ある。農家は怖い思いで稲刈りするだろう」と心配する。
宮城県加美町によると、8月、民家の米倉庫で米を食べている熊を住民が目撃した。住民は民家に避難した後の朝に確認したところ、30キロの米袋が盗まれていたという。
倉庫から道路に米が散乱し、袋を引きずった痕跡もあり、同町は「米袋は山に熊が持ち去ったと見ている。最近も田に熊が侵入した情報があり、被害拡大を懸念している」とする。
●秋田県自然保護課主査で熊の専門家・近藤麻実さんの話
これまで熊は山の中にいて、田や米と出合うことがなかった。しかし、山に食べるものがなくなり行動範囲が広がり、集落に熊が出没するようになった。
「米が食べられる」と認識した熊が集落に通い米を食べている。米を食べる熊にとって田は宝の山。熊は犬より嗅覚が良く米が入った倉庫もわかる。農家ができる対策は電気柵。冬眠に備える秋は熊の行動がより活発化するため、警戒が必要だ。
https://news.yahoo.co.jp/articles/779f7d7463df7e2e6ded56d976e611da6f679781
引用元: ・米食べるクマー続出 強い執着、倉庫に連日侵入…胃はもみでびっしり [567637504]
それ真似したらメシが酸っぱくなった‥
米俵10俵くらい背負わせられるはず!
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