防犯カメラの映像によると、ウクライナ難民のイリーナ・ザルツカさん(23)は8月22日、ノースカロライナ州シャーロットの列車内で静かに座っていたところ、後ろに座っていた男に何の前触れもなく襲われた。
ザルツカさん殺害事件は当時、全国ニュースでほとんど取り上げられなかったが、共和党議員や極右のインフルエンサーが先週末、事件の生々しい防犯カメラ映像を拡散したことで、一躍注目を集めることになった。
この映像は今、シカゴなどの民主党が支配する都市への州兵派遣というトランプ氏の計画への支持を集める材料となっているようだ。州兵派遣について、民主党は権威主義的な乗っ取りと見なし反対しているが、共和党は犯罪撲滅のために必要だと擁護している。
トランプ氏は8日、すぐにザルツカさん殺害事件を政治利用し、自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」で、容疑者を前科14犯の「常習犯」と非難し、「彼らは邪悪な人間だ」「悪人を刑務所に入れることを拒否する民主党のせいで罪もない人が死んでいる」と述べた。
「ノースカロライナ州をはじめとするすべての州に、法と秩序が必要だ」「それを実現できるのは共和党だけだ!」と続けた。
ザルツカさんとその親族は2022年、ロシアによるウクライナ侵攻を逃れて米国に移住したが、精神障害があるとされる男による一方的な襲撃により、悲劇的な最期を遂げた。
ザルツカさんを殺害したアフリカ系米国人のデカルロス・ブラウン容疑者(34)は拘束され、第1級殺人罪で訴追された。地元テレビ局WBTVが入手した法廷文書によると、ブラウン容疑者には複数の前科があり、武装強盗で8年服役したこともある。
引用元: ・【国際】ウクライナ人女性、避難先の米国でアフリカ系米国人・前科14犯の男に刺殺される 政治的論争に
理由もなく殺したのか?
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