https://wired.jp/article/people-are-trying-to-deprogram-their-maga-parents-through-book-clubs/
TESS OWEN 2025.09.07
米国では、ドナルド・トランプを妄信する親と絶縁状態になる人が増えている。その断絶を埋める新しい手法として、同じ本を読んで語り合う、事実上の「読書会」を始めようとする人もいる。
7月のある深夜、38歳になる民主党員のヴァリーン・ハインルは、「読書会」を立ち上げようと決意した。きっかけは、ドナルド・トランプを支持する父親と、イスラエルによるガザ攻撃や現地の子どもへの深刻な影響を巡って、激しく言い争ったことだった。
「お願いだから、FacebookやFoxニュース、Newsmax以外の情報にも触れて」とハインルは議論の後に、InstagramのDMで父に書き送った。「ガザの歴史に関する本を読んでみて。紹介できる本は山ほどある。でもどうせ読まないでしょう。自分に都合のよい見方ばかりを選んでしまうから。それがとても悲しい」
これに対し、現在フロリダ州中部に住む父は、コロラド州デンバー在住でペットシッターとして働く娘に、次のように返信した。「自分の子どもたちの将来を心配するだけで精一杯。だから、自分の子どもが安全で守られているという確信ができたら、初めてほかの子どものことを気にかけられるようになるかもしれない」
ガザ問題だけが、ハインルと父親のように米国社会を分断しているわけではない。対立の火種はほかにもある。新型コロナウイルスのワクチン、気候変動、銃規制、2020年の大統領選挙の結果、そして翌年1月6日の連邦議会議事堂襲撃などだ。
「2016年以降、父は次第に極右的な思想に引き寄せられていったように感じます。憎しみや怒りに覆われ、本来の父らしさを失ってしまいました」とハインルは語る。「議論するのが以前よりもかなり難しくなりました。ただ意見が食い違うだけでなく、痛みを伴うのです。父の口から出る言葉に、思わず息をのむことすらあります」
(中略)
(Originally published on wired.com, translated by Miki Anzai, edited by Mamiko Nakano)
https://www.wired.com/story/people-are-trying-to-deprogram-their-maga-parents-through-book-clubs/
※『WIRED』によるドナルド・トランプの関連記事はこちら。
https://wired.jp/tag/donald-trump/
※全文はソースで。
引用元: ・【米国】MAGA支持の父と決裂した娘は、「読書会」で家族の絆を取り戻せるか [少考さん★]
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