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減らない「白タク・白バス」行為 厳罰化求める声も
熊本県八代市において、無許可で客を運送する「白バス行為」をしたとして、中国籍の男が現行犯逮捕されました。
一体どのような事案だったのでしょうか。
また、その背景にはどのようなことがあるのでしょうか。
全国各地の空港や駅などで、営業の許可を得ることなく、客からお金をもらって運送する、いわゆる「白タク・白バス」行為が横行しています。
客は主に訪日観光客で、白タクや白バスを使って観光地を巡るケースが多く、タクシーやバス会社など地元事業者の仕事を奪うことが問題視されています。
そもそも、タクシーや路線バスなどのように、お金をもらって一般客を運送する事業をおこなう場合、道路運送法に基づいて事業・運行計画を定めた上で、国土交通大臣の許可を受けなければなりません。
つまり、国土交通大臣から営業許可を受けていない白タク・白バス行為は、道路運送法違反に当たり、違反行為をすれば3年以下の拘禁刑もしくは300万円以下の罰金、または両方の罰則を科される可能性があります。
さらに客を乗せるタクシーやバスを運転する際には、一般的な運転免許よりも高度な知識や運転技術が求められる「第二種免許」の取得が必須です。
しかし、基本的に白タク・白バスのドライバーは第二種免許を取得しないまま客を運送する(緑の営業用ナンバーではなく、白い自家用ナンバーで運行する)ため、事故のリスクが高まる危険性も指摘されています。
引用元: ・空港で「“違法”白タク」した中国人を逮捕! 「在留資格取り消せ!」「しっかり取り締まって」の声も [662593167]
このような違法行為をめぐっては2025年8月22日、熊本県八代市にあるくまもんポート八代(国際クルーズ船の受け入れ拠点)付近で白バス行為をしていたとして、熊本県警は、福岡県福岡市東区に住む自称バス運転手の中国籍の男を現行犯逮捕しました。
これは8月22日の午後1時すぎ、逮捕された中国籍の男が中国人観光客7人をバスに乗せているところを巡回中の警察官が発見したもので、これまでに「白タクや白バス行為をしているクルマがいる」との通報がたびたび警察に寄せられていたということです。
そして男がSNSを通じて中国人観光客と料金などのやりとりをしていたことが判明したことから、現行犯逮捕するに至りました。
警察の調べに対し男は、「金はもらっていないし、もらうつもりもなかった」などと容疑を否認しているといいます。
今回のニュースに対しては、「こういう人は処分が済んだらちゃんと帰国させて欲しいですね」「白タク行為をしたら在留資格を取り消すくらいしないと、犯罪の抑止にならないと思う」など、違法行為をした外国人への厳罰を求める声が多く寄せられました。
加えて「善良な業者が多大な被害を受けているのだから国として対策に本腰を入れるべき」「不正をする人をしっかりと取り締まって欲しい」「警察が摘発しやすいように法律を改正したほうが良い」など、取り締まりや対策の強化について言及する声が上がっています。
実際のところ、白タク・白バス行為については取り締まりのハードルが高い状況にあります。
たとえば白タク行為と思われる現場を見かけても、運転手が「友人・親戚を迎えにきただけ」「お金をもらっていない」と言い訳をするケースがあるほか、個人間の取引によって金銭のやりとりが確認できず、証拠を押さえられないケースなどがあります。
また利用者側も、相場より安く利用できるというメリットから警察へ通報しないため、違法行為をおこなっているドライバーを特定しにくいといえるでしょう。
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