抜粋連載第3回は、円安や給与をめぐる外国人労働者の行動について。
■円安で日本の魅力は下がっている?
2024年は大幅な円安に振れた年だった。日本円で給料をもらっている外国人労働者にはどんな影響があったのだろうか。
ネパール人男性は「10万円を送金すると、以前にくらべて4万円くらい減ったような印象がある」という。かなり大きく目減りした感じだ。
対照的なのはミャンマー人男性。ドルに対して円安でも円高でも、ミャンマーの通貨チャットと交換するときの相場は安定しているらしく、さほど影響は感じないとのことだった。
ベトナム人女性は、仕送りはあまりしていないのでその点は影響が少ないそうだ。
ただ、円安で物価が上がったのが困るという。「とても好きなプリンがあって、日本に来たときは90円くらいだったのが、120円とか130円とかになりました」と嘆いていた。
彼女がサポートを担当している特定技能のベトナム人たちは仕送りをしている人が多いから「みんな悩んでいる」という。その上、日本での生活に余計なコストがかかると、仕送りできる額も少なくなる。かなり深刻な悩みだろう。
インドネシア人女性は最近、故郷のバリに帰省した。そのとき、地元の知人たちに「日本で働く気はありますか?」と聞いてみたという。
やはり多かったのは、「円安だからやめておこうかと思っている」「別の国のほうがいいかなと迷っている」といった意見。「日本は経験を得るためとか、成長したい人には向いてる。家族を持って、お金のために働くなら、日本はやめたほうがいい」という声もあったそうだ。
バリの場合、英語を話せる人が多く、オーストラリアも身近だ。アメリカに行く人もいる。クルーズ船に乗って働くという選択肢もある。彼女の地元では、日本語学校と並んで、クルーズ船で働くための学校も多いのだという。
円の価値が目減りするなかで、ほかの国とも外国人材の取り合いをしていかなければいけないのがこれからの時代なのだ。
■給与明細を仲間と見せ合うのは当たり前
ベトナム人はFacebookに給与明細をアップして見せあっている。ちょっと日本人には理解しがたい文化だが、彼らにとっては当たり前だ。ほかの外国人たちも特に抵抗なく給与明細を他人に見せる。
職場内でも、ためらいなく同僚と給与明細を比較する。そして「なんであいつより俺の給料が少ないんだ。同じにしてくれ」と文句を言う。
それだけならまだいいが、SNS上で他人が高い給料をもらっていると知れば「もっと給料のいい会社に移ろう」と彼らは思う。実際、そうやって転職をすすめ、非合法に仲介しようとしているベトナム人もFacebookにはいる。どんどんベトナム人は辞めていく。
企業としてはたまらないので「給与明細を他人に見せないように。SNSにアップしないように」と注意はするものの、効果はない。
こういう現状を見ていて、「こまった」とも思うかもしれない。気持ちはわかるが、「いい育てられ方をしたんだろうな」とも私は思ってしまうのだ。
自分の給料が同僚より安いと知って「そうか、自分の評価は低いのか。がんばって挽回していく必要があるな」と思うのではなく、当たり前のように「俺の給料が少ないのはおかしい」と即座に思える。その自己肯定感はうらやましい。
日本人からすれば違和感のある考え方かもしれない。だが、実は日本でも、今どきの子どもたちはそれに近い教育を受けているように思う。
体罰はもちろん、怒鳴るのも虐待。運動部でもしごきなんてありえない。企業はベテランへのハラスメント研修を厳しくして、間違っても若手社員を傷つけないようにと指導している。
こういう社会があと20年続いたら、日本人の労働者も外国人と基本的には同じような思考になっていくと私は思っている。今のうちに外国人材で慣れておいたほうがいいのかもしれない。
8/27(水) 7:35 クーリエ・ジャポン
https://news.yahoo.co.jp/articles/42641ac768265bb1c47260e73919543a58da4824
引用元: ・「円安だからやめておく」日本を選ぶ外国人労働者数に陰り…SNSで給与明細シェア、非合法転職あっせんも [8/28] [ばーど★]
帰れよ
なるほどー
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