メジャーでの初対戦は、松坂が所属していたレッドソックスの本拠地でのデビュー戦。晴れ舞台となるはずが、松坂は後悔を残しているという。ベースボールジャーナリスト・石田雄太氏の著書『 松坂大輔 怪物秘録 』から一部抜粋し、お届けする。
初登板から中5日、メジャー2試合目の登板が本拠地のフェンウェイパークでのデビュー戦でした。その相手が、よりによってマリナーズです。そしてトップバッターは、あの鈴木さん(笑)。
カンザスシティも寒かったけど、4月のボストンもかなり寒い上に、ナイトゲームでしたから冷え込むのは覚悟の上でした。でも相手がイチローさんなら、そんなこと、気になるはずはありません。むしろ気持ちが熱くなりすぎないよう、冷静に攻め方を考えていました。
僕はオーソドックスな攻め方をすべきだと思っていました。僕の中にはイチローさんへのオーソドックスな攻め方というものがあります。でも同時に、初球、まっすぐを投げたら狙い打たれそうな気がしていたんです。
それは2006年のWBC、アメリカ戦でイチローさんが(ジェイク・)ピービーから打った先頭打者ホームランが脳裏に焼きついていたからだと思います。イチローさんには絶対に打たれたくない……だんだんそんな気持ちが勝ってきました。
松坂が初球に選んだのは…
だから僕は初球、まっすぐを狙ってきそうなイチローさんに打たれないことを優先させようと考えました。その答えがまっすぐなのか、変化球なのか……迷っていたらテック(キャッチャーのジェイソン・バリテック)が「初球はどうする」と訊いてきたので、僕は「まっすぐでいいと思うけど、バカ正直にストライクを取りにいかないほうがいいかもね」と伝えました。
そうしたらテックに「ダイスケはまっすぐを投げたい、イチローもまっすぐを待っている。お前たちの関係がそうなら、初球はブレーキングボールがいいんじゃないか」と言われました。イチローさんを抑えるにあたってファーストストライクを取ることは重要で、それを考えたらその選択はアリだと思ったので、僕はその選択を受け入れました。
初めてのフェンウェイのマウンドに上がって、最初の8球のピッチング練習ではテックしか見ていません。バッターボックスに向かってくるイチローさんをあえて見ないようにしていたんです。その時点ではもう、初球はカーブから入ることを決めていたので、もう迷いたくなかったのかもしれません。イチローさんの姿を見て、やっぱりまっすぐでいこうかな、なんてことを思うわけにはいきませんからね。
「イチローさん、怒ってるなって、すぐにわかりました」
結局、僕がイチローさんとのメジャー初対決で、初球、カーブを投げたのは、あのときのまっすぐに自信を持てていなかったからなんでしょう。ちゃんと自分のボールを投げられている自信がなかったから、そういう選択になってしまったんだと思います。
続きはソースで
https://news.yahoo.co.jp/articles/7e3bc26faaa9cca032796f981fd5743f6172adb4?page=2
引用元: ・【MLB】「今でも情けないし、イチローさんは怒っていた」松坂大輔、イチローとのMLB初対決で初球カーブに激しく後悔 [ネギうどん★]
解説でイキイキしてるハンカチは巻き返した
イチローはなんも言ってないだろw
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