【音楽】ロックンロールを革命する前のビートルズによる最高のカバー曲3選

私たちはしばしばビートルズを、バッハ、モーツァルト、ベートーヴェンと同じ光の中で見る。まるで、人間を超えた存在で、自然界のものか、あるいはそれを超えたもののように感じられる音楽を作り出した特別な存在のように。彼ら以前の巨匠たちと同じく、ビートルズは音楽史を変え、後世にスタンダードを残した。そのスタンダードは、プリンス、トム・ペティ、スティーヴィー・ワンダー、オアシスといった伝説的なアーティストたちにカバーされてきた。

だからこそ忘れがちなのだが、ポール・マッカートニー、ジョン・レノン、ジョージ・ハリスン、リンゴ・スターの4人は、もともと自分たちのヒーローであるチャック・ベリー、リトル・リチャード、エヴァリー・ブラザーズ、カール・パーキンスらの音楽に惹かれていた。ここでは、ビートルズがロックンロールを革命する前に録音した最高のカバー曲3曲を振り返ってみよう。

■「Roll Over Beethoven」 チャック・ベリー作
https://www.youtube.com/watch?v=Hz5jXwOXgKQ

初期のビートルズは、他のどのアーティストよりもチャック・ベリーを多くカバーしており、その多くはジョン・レノンがリードしていた。しかし、1961年からはジョージ・ハリスンがレノンに代わって「Roll Over Beethoven」を歌うようになった。録音されたバージョンはアルバム With The Beatles に収録され、ベリーのヒット曲は1964年までバンドのセットリストに残った。

この曲が重要なのは、ロックンロールを切り開いた人物と、世界最高のロックバンドを結びつけた点にある。そしてその歌詞は、偉大なクラシック作曲家に「もう脇に退け」と告げるものだ。新しい支配者の登場である。
“Roll over Beethoven / And tell Tchaikovsky the news.”
（ベートーヴェンには退いてもらおう／チャイコフスキーにも知らせてやれ）

■「Honey Don’t」 カール・パーキンス作
https://www.youtube.com/watch?v=XIc-VCw5r0A

ポール・マッカートニーは「Honey Don’t」を「キャヴァーン時代のアイテム」と呼んでいる。リヴァプールのキャヴァーン・クラブで、ビートルズが常連として演奏していた頃のレパートリーだ。リンゴ・スターがこのカール・パーキンスの曲を歌い、ドラムを叩いているが、それ以前はレノンも歌っていた。スターはビートルズに入る前、ローリー・ストームのバンドでこの曲を演奏しており、彼自身カントリー・ロックに強く惹かれていたと語っている。パーキンスは1956年に「Blue Suede Shoes」のB面として「Honey Don’t」を発表しており、こちらはより有名なロカビリーの古典だ。

■「Twist And Shout」 アイズレー・ブラザーズ作
https://www.youtube.com/watch?v=2RicaUqd9Hg

1963年10月13日、ビートルズはロンドン・パラディアムで演奏を行った。この公演は広く「ビートルマニアの始まり」と考えられている。彼らはセットの最後を「Twist And Shout」で締めくくり、この曲は今なおビートルズの最も人気のあるカバー曲のひとつだ。また、デビューアルバム Please Please Me のラストもこの曲で飾られている。

プロデューサーのジョージ・マーティンは、この曲を「本当に声帯を引き裂く曲」と評したが、レノンはその挑戦を受けて立った。ただし本人は「この曲で死にそうになった」とも語っている。カバー曲ではあるが、レノンの壊れたような声はまるでポップの反乱のようで、やがて彼を突き動かした音楽そのものを革命へと導いていったのだ。

いや、著作権はビートルズにしかないよ
カネもうけ利権が利用してる
ビートルズが同じというならカネもうけ利権が利用しつつあるということね
ノーザンソングスからずっと