ガンホー、元従業員が2.4億円着服　架空発注繰り返す

2024年6月までに発覚し、社外監査役や外部の弁護士らからなる調査チームで調べてきた。ガンホーは「単独の不正行為であり、組織性がないことを確認した」と説明している。元従業員に対して刑事告訴を検討しており、不正の期間や手口、発覚の経緯などは「捜査への支障を考慮し、詳細については公表を差し控える」とした。

元従業員は他社が運営する仕事依頼サービスを使い、ガンホーを発注者、自身を受注者とする架空発注を繰り返し、業務委託費を着服していた。外部事業者への発注や支払いについて部署外からチェックする機能がなく、裁量と権限を持つ管理職の不正行為を防げなかったとした。

再発防止策としてコンプライアンス研修を拡充するほか、部署ごとの決裁権限の上限額の見直しなどを検討する。経営責任を明確にするとして、森下一喜社長の基本報酬は8月から3カ月間、30%減額する。

日経
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC147G70U5A810C2000000/