1回戦突破から3日後の急展開である。コロナ禍などを除けば開幕後の辞退は100年を超す大会史上初という。高校野球ファンのみならず、世間に驚きが広がっている。
10日昼過ぎ、突如の表明だった。部員には前日に野球部長が伝え、バスで広島に10日戻った。交流サイト(SNS)で部内暴力の情報が拡散する中、どんな心境だったか。
8日に阿部俊子文部科学相が「(暴力は)決して許される行為ではない」と断じていた。大きな社会問題となる中、深刻な事態が起きていたと、堀正和校長が明かした。
寮の爆破予告があったり、登下校中の生徒が誹謗(ひぼう)中傷を受けたりしていたという。「生徒、教職員、地域の方々の人命を守ることが最優先だと考えた」とするのも無理はない。ただ、3年生の部員には「高校最後の夏」で、悔いは残るはずだし、無関係の部員もいる。
部員の反応について堀校長は「失意のどん底だったと思う」と答えた。学校にはしっかりとしたフォローが求められる。暴力を受けた後に転校した元部員への心のケアも必要なことは言うまでもない。
その上で強調したいのは、暴力は断じて許されないということだ。と同時に、騒動に便乗したネット上の中傷や脅迫が許されざる行為であることもここで指摘しておく。
経緯を振り返る。1月に起きた暴力事案で転校した元部員の家族とみられる人物が大会直前、SNSに投稿した。寮でカップ麺を食べたのをきっかけに、複数の部員から暴行を受けたという。閲覧者が引用するなどして拡散した。
学校や競技団体の対応はどうだったか。広陵高は聞き取り調査の内容を、広島県高野連を通じて日本高野連に報告。同校への厳重注意と、暴力事案に関わった部員は1カ月以内の公式戦出場禁止の処分を3月に受けたという。
ただ「注意・厳重注意」は原則公表しない規則が日本高野連にはあり、明るみに出なかった。これを元部員側がどう捉えたか。7月に被害届を広島県警に出しており、恐らく納得していないはずだ。
別の元部員から新たに被害の訴えがあった事案については第三者委員会で調査中だ。問題は根深いといえる。
疑問は他にもある。日本高野連が処分の軽重を決める線引きはどこにあるのか。主催者には誰もが納得いく説明が求められる。
高校球界はよくいわれるように古い体質を引きずっている。不祥事があれば、チーム全体で連帯責任を負うことも珍しくない。指導者による体罰も絶えない。ファンの側も品行方正な「理想の球児像」を負わせていないか。
今や令和の世である。高校生たちがスポーツを楽しめる環境づくりが急がれる。SNSへの対応も含め、関わる大人たちの責任である。
引用元: ・【中国新聞】広陵高の甲子園大会辞退、騒動に便乗したネット上の中傷や脅迫は許されざる行為だ、ファンの側も品行方正な理想の球児像を負わせていないか
中井ファミリーは追放されるべき
集団で暴行したりちんぽしゃぶらせたりするレイプとか問題外だろ
普通に犯罪やん
コメント