衆参両院で与党過半数割れを招いたにもかかわらず、続投を決め込む姿は異様だ。これを議会制民主主義の危機と言わずして何と言おうか。
このような事態に陥っている理由の一つに、「われこそは首相たらん」という気概を持って石破首相の前に立ちはだかる「ポスト石破」候補が現れないことがある。これでは「石破降ろし」も大きなうねりにはなるまい。
茂木敏充前幹事長は退陣を求めたが迫力を欠いている。小泉進次郎農林水産相は首相の進退に関し歯切れが悪く、小林鷹之元経済安全保障担当相は行儀がよすぎる。
高市早苗前経済安全保障担当相は参院選中に「腹をくくった。自民党の背骨を入れ直す」と述べ、次期総裁選への出馬に意欲を示したとの見方が広がったが、「選挙期間中に言うことではない」と批判されると威勢のよい言葉は影を潜めた。
少数与党のため、自民は総裁選で勝利しても、国会での首相指名選挙で勝てるとはかぎらない。野党が一枚岩になるのは考えにくいが、新総裁が首相になれる保証はないのだ。
首相に就任できても、野党の協力を仰がなければ予算案や法案を成立させられず、独自色を発揮することは難しかろう。立憲民主党に協力を仰げば、岩盤保守層がますます自民から離れるのは確実だ。
連携先を参政党や国民民主党に定めても、勢いに乗る両党は、次期衆院選をにらみ、自民に手を差し伸べることを渋るだろう。高市政権なら参政と親和性があるとの見方もあるが、参政は自民と連携することで存在が埋没し、支持者が離れていくことを警戒するに違いない。
日本維新の会には自公との連立に前向きな声もあるが大勢ではない。3年前の参院選に比べ比例票を激減させており、立て直しが優先課題となっている。
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https://www.sankei.com/article/20250809-GRIFF6AMQBLWHISYNJRS6AF2JI/
引用元: ・【産経コラム】石破総理は続投が国益にかなうと本当に思っているのか。それとも退陣を要求しているのは旧安倍派だとみて意固地になっているのか
もう自民は終わりだよ
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