NTT、固定電話をメタル（銅線）から光・モバイルに移行へ　2035年目途

北川 研斗　2025年8月6日 14:45

　NTTは、設備の老朽化が進む固定電話を、2035年を目途に光回線やモバイル回線を活用したサービスへ移行する方針を示した。

　NTT東西のメタル（銅線）回線を利用した固定電話を光回線やモバイル回線を活用したサービスへ段階的に移行する。仕組みを移行した後も、これまでと同じように固定電話を利用できる。移行には混乱が生じないよう、相応の期間を設けるとしており、詳細は9月下旬を目途にNTT東西が公表する。

　NTTの島田明社長は「メタル回線は、2035年に設備限界を迎える。それまでに計画的に代替サービスに移行を促したい。9月には（対象の）地名は発表しないが、まず移行の段取りを説明する」と話した。対象地域については、当初は光回線が充実している都市部から始めたい考えを示した。