“年の功”消滅社会
今後、年齢分布に従って中高年層がますます退社していく。人手不足が叫ばれる一因である。この人手不足は数が足りないという話にとどまらない。一般的な会社において従業員は熟練効果を享受する。経験を積むことで仕事の質が向上するのだ。もちろん質の向上は無限ではない。でも新卒より年長者のほうが仕事ができるのは当たり前だ。
経済学者の川口大司氏(東京大学)らがブルーカラーを対象に分析したところ労働者の熟練効果は数字としてはっきり表れる傾向であり、全体傾向として若者には払いすぎていて年長者には払わなさすぎだという。年輩社員は量(数)が多いのみならず質も高いのだ。よって人手不足は、量のみならず質においても今後の日本企業を直撃していくことになる。
こういう話をすると「エクセルが使えないおじさんっているじゃないですか。パソコンを使いこなせる20代のほうが生産性が高いんじゃないですか?」というリアクションをとる方がいる。
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引用元: ・「若者上げ、中高年ディス」はなぜ起きる? 会社の失敗が世代対立にすり替わる構造 [パンナ・コッタ★]
他責がすぎる
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