一角にたたずむ真言宗御室派・福王寺の住職を務めるのは、小谷剛璋さん(39)だ。
宗派を越えた若手僧侶らが「もう一度会いたいお坊さんナンバー1」の座を競う「H1法話グランプリ2023」で栄冠を射止め、一躍名をはせた。
祖父の故・重俊(じゅうしゅん)さんの観光客に向けた法話を説く姿を身近で見て育った。高野山高校(和歌山県)や種智院大学(京都市)卒業後に総本山の仁和寺(同)、勝尾寺(大阪府箕面市)で経験を積んだ。
忘れられない思い出がある。東日本大震災後、1人で車のハンドルを握って東北沿岸を巡り、慰霊の読経を重ねた。
「拝んでくれてありがとう」。
見知らぬ人々が声をかけてくれた。祈りは人を幸せにできる。僧侶になって良かったと心底思えた瞬間だった。
2019年末に帰郷。高齢化も進み、ふるさとに今ひとつ元気がないと感じた。墓じまいもあって檀家(だんか)も減るなかで、2023年のH1法話グランプリへの出場に一念発起。落語も学び、話しの運びに磨きをかけた。
本番では、平安期開創とされる古刹(こさつ)の跡取りとして寺の存続に思い悩む自身とインドに渡った弟子を比べながら話を展開。
「一瞬の発心に触れれば、どんな人でも行動できる」「幸せの種は誰の近くにもある」と語りかけた。
日頃、地域をつなぐ仲介者を自認。寺はいにしえから、地域の人々の心のよりどころだったとされる。自身も、寺を開放した写経会やコンサートを企画し、日本文化の復興プロジェクトにもかかわってきた。
今では法話会に再三呼ばれ、6月27日に地元であった会でも軽妙洒脱な語りで笑いを誘った。
「寺から元気を発信し、蒜山をPRしたい。寺をみんなのための場所に」。グランプリ出場当時と変わらぬ思いを抱き、人々と向き合う。
(藤井匠)
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〈H1法話グランプリ〉 宗派を越えた僧侶らでつくる実行委が主催する異色の仏教イベント。小谷さんは第2回の2023年、ともに第一次審査を通過した若手僧侶ら7人と「とっておきの法話」を競った。
次回第3回は今年12月に奈良市で実施される。各地のイオンシネマでも生中継を予定。
[朝日新聞]
2025/8/4(月) 10:30
https://news.yahoo.co.jp/articles/7932d7bc7f47c4a4b4066824dd034227c94f6c2a
引用元: ・【H1法話グランプリ】「もう一度会いたいお坊さんナンバー1」 栄冠射止めた住職の思い [煮卵★]
一度日本人は本家のブッダの仏教に触れてから判断するべきだと思う
そうだ、家に火をつけよう!
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良い子は真似をしてはいけません
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