2025年8月1日 7時0分
いま、再び注目を集めているのが2000年代のアーティスト。その代表格となっているのがORANGE RANGEだ。7月に入って公開された『イケナイ太陽(令和ver.)』のMVは、1ヵ月で1300万再生を突破する大ヒットとなり、THE FIRST TAKEの出演も大いに注目を浴びている。
お笑いコンビ・マユリカが出演している『イケナイ太陽(令和ver.)』のMVには、『GTO』の名シーンやORANGE RANGEの『おしゃれ番長 feat.ソイソース』が使われていた『ポッキー』のCM、『ごくせん』を想起させるシーンもあれば、バラエティ番組『学校へ行こう!』内で中高生から人気を集めた企画『未成年の主張』の再現もある。
また、ボタンを連打するシーンは雑学バラエティ番組『トリビアの泉 ~素晴らしきムダ知識~』を思わせるなど、30代の筆者も「あったあった!」と懐かしさに思わず声を上げたくなる。
“平成あるある”はテレビネタだけにとどまらず、当時の中高生の日常もリアルに映し出している。派手に装飾したスクールバッグ、男子生徒がシャツの下に着ているカラーT、ガラケーに付けている尻尾のストラップや、学生がこぞって飲んでいたリプトンの紙パックなど“あの頃”の解像度が異様に高い。
SNSでは「青春すぎる」「懐かしすぎて泣いた」など、平成に青春を過ごした世代を中心に反響を呼んでいる。一方で、TikTokではZ世代がこの楽曲を発見し、ダンスやカバーネタが拡散されている。
(中略)
また、現代とは異なる楽曲の作り方も魅力的だ。今でこそサブスクやYouTubeで当たり前のようにアーティストの新曲をフルで視聴できるが、当時は新曲をリリースする際にテレビで流れる約15秒のCMで、いかに視聴者を惹きつけられるかが勝負だった。
それに加えて「着うた」全盛期でもあったため、どのアーティストもインパクトの強いサビを作る意識が高かった。そう考えると、キャッチーなサビが好まれるTikTokとの親和性が高いのも頷ける。
ORANGE RANGEの『おしゃれ番長 feat.ソイソース』はTikTokでなんと3億回も再生されたという。
サビのフレーズがそのままタイトルになっている曲が多いのも特徴。ORANGE RANGE『イケナイ太陽』然り、RIP SLYME『楽園ベイベー』然り、タイトルを聞いただけでサビを思い出せるし、どんな曲なのか容易に想像できる。
そうした時代を明るく照らすムード、サビのインパクト、曲のキャッチーさは平成アーティストたちならではの強みであり、再評価されているのも納得だ。
イケナイ太陽(令和ver.)
https://youtu.be/fdYFKOMQGUU?si=kJFNA4GBuWQ2w_-z
引用元: ・【音楽】『おしゃれ番長』3億回再生の衝撃「ORANGE RANGE」はなぜZ世代に刺さるのか? [muffin★]
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