小林快次氏(写真:小林快次提供)
「ティラノサウルスの新種を発見」
そう見出しを飾った一報に注目が集まった。
これは北海道大学とカナダ・カルガリー大学などによる国際研究チームが発表した研究成果で、ティラノサウルスの進化の過程に新たな一石を投じるものだ。
モンゴル・ゴビ砂漠の白亜紀後期の地層から発見され、従来はティラノサウルス類の一種「アレクトロサウルス」として分類されていた化石を詳しく分析した結果、新種であることが判明したという。
この発見に関わったのが、NHK「子ども科学電話相談」に出演するなど、「ダイナソー小林」の愛称で親しまれている北海道大学教授の小林快次(こばやし・よしつぐ)氏だ。
小林氏は、北海道・むかわ町で発掘された新種「カムイサウルス(通称:むかわ竜)」や兵庫県・淡路島で発掘された新種「ヤマトサウルス」の発見でも世間を驚かせた実績を持つ。今回もまた、恐竜研究における重要な新種を世に送り出したことになる。
そんな数々の“奇跡”に恵まれてきた小林氏だが、根っからの恐竜好きではなかったという。では何がキッカケで恐竜学者を志したのか? 小林氏が自身の発掘体験を綴った著書『恐竜まみれ―発掘現場は今日も命がけ―』(新潮社)から、幼少期の体験や一番身の危険を感じたエピソードを紹介する。
(以下、『恐竜まみれ―発掘現場は今日も命がけ―』より一部抜粋・編集)
https://www.bookbang.jp/article/802169
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