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「ネット上では、物語のご都合主義的な展開に批判が寄せられています。特に、登場人物のキャラ設定がきちんと描き切れていないために、共感しきれない視聴者の声があふれています。これは、周辺の人物描写にとどまらず、ヒロインのぶに対しても同様なのです」
半年間という長期間にわたって、ヒロインの半生を描くドラマで、そのヒロインの言動が視聴者から共感を得られないというのは、かなり厳しい状況といえる。
「いわゆる“反省会”と呼ばれるSNS界隈では、ヒロインが何をしたいのかが分からないという声が圧倒的に多いのです。のぶはラジオ体操をみんなの前で披露したかと思うと学校の教師になると宣言。そこで“愛国の鑑”ともてはやされるが、戦後はその反省からか教師の職を辞したか思うと、今度は新聞記者になりました。そのあたりの感情の揺れの描き方が甘いためか、反感を買っています。さらに今後、史実通りだとさらに転職することになりますから、さらに不評を買う可能性が高いです」と先の女性誌編集者は話す。
共感を得るヒロイン像とそのカギ
なぜヒロインが共感されないのか。この点について、テレビ誌編集者はこう指摘する。
「ここ最近の朝ドラヒロインでは、転職が多い場合、共感されにくいという傾向があります」というのだ。どういうことか。
「結局、視聴者はヒロインが頑張る姿を応援しているわけですが、次々とキャリアアップして職を換えるヒロインには、『何をしたいのかわからない』という評価が付きがちです。貫き通す信念が欠けているようにみえるからかもしれません」とテレビ誌編集者。さらに続ける。
「前作『おむすび』はギャルから社員食堂の栄養士、病院の管理栄養士とキャリアアップしていくのですが、この過程が視聴者からは理解されませんでした。『舞いあがれ!』もヒロインの舞(福原遥)の職業が転々とします。もちろんそのたびに事情があり、最終的には夢をかなえるのですが、『ちむどんどん』のヒロイン、暢子(黒島結菜)と同様、どこか思いつきで行動しているように見えてしまい、視聴者から反感を買ってしまいました。半年の長丁場ですから、ドラマの起伏が必要なのはわかりますが、やはり主人公の職が転々とするのは、見ている側にはつらい」と指摘する。
一方、名作と呼び声の高い「カーネーション」のヒロイン、糸子(尾野真千子、夏木マリ)はどんな苦しいときでも、ミシンを踏み続けるデザイナーであり続け、「虎に翼」の寅子(伊藤沙莉)は法曹界を歩み続けている。
紆余曲折を経ながら、ひとつの道を極めていく姿が共感を得るようだ。
全文はソースで
https://www.zakzak.co.jp/article/20250714-EZ326UPEWBGCVCGTPV76EK6Z7U/
引用元: ・【朝ドラ】『あんぱん』に構造的欠陥「共感できない」 転職ヒロインが支持されないわけ [ネギうどん★]
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