そのスタート地点で大きな役割を果たしたのが張飛です。横山『三国志』の張飛は、精悍な顔つきの長身の豪傑として描かれています。大酒飲みで直情型なのが玉にキズですが、しかし彼がいなければ、劉備が歴史の表舞台に登場することはなかったでしょう。
一方で『蒼天航路』やコーエーの『三國志』シリーズ『パリピ孔明』など、近年の三国志作品の張飛は丸顔に虎ひげで、ずんぐりむっくりした体格で描かれています。
また「酒で失敗」するコミカルなイメージが根強く、横浜市交通局の飲酒運転防止キャンペーンでは「心配するな兄者! 酒はほどほどに、だろ」と、張飛が啓発ポスターに登場したほどです。
なぜ日本における三国志の原点ともいえる横山『三国志』から、これほど異なる張飛像が一般化したのでしょうか?
実は、中国における張飛のイメージは、横山版よりも後の作品に近い「虎髭の樽型体型の豪傑」「酒で失敗するけれど憎めない男」といったものです。横山『三国志』のような長身の精悍なタイプではありません。
同様のケースとして、董卓(とうたく)の外見も挙げられます。横山『三国志』では普通の体格として描かれていましたが、史実では肥満体だったとされ、遺体のへそにロウソクを立てたら数日間燃え続けた──という逸話もあるほど。現在の作品ではそのイメージが主流です。
横山先生の『三国志』は、日中国交正常化前という時代に描かれており、当時は本格的な中国資料を入手しづらい状況でした(コミックス最終巻のあとがきに言及あり)。そのため、現地で伝統的に語り継がれてきたビジュアルや逸話を取り込めなかった可能性があります。
もし資料が揃っていれば一部のキャラクターのイメージが大きく変化していたかもしれません。
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https://magmix.jp/post/307605
引用元: ・【漫画】横山光輝『三国志』は例外? 「張飛」「董卓」の描き方、今のイメージと大きく異なるワケ [ネギうどん★]
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